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4.「整理」で捨てるメリットとは?
【まとめ】

「捨てる」と、スペースが空いて、スッキリします。
とても気持ちが良くなります。
会社に大きなスペースができて、新しいビジネスにつながった事例もあるくらいです。

捨てるメリットは、もっと大きなものがあります。
捨てることにより、「使う/使わない」という「眼力」が身につき、捨てるという「決断力」が飛躍的に向上します。
この「眼力」と「決断力」は、全ての仕事に活きてきます。
整理により、重要な仕事力を養うことが出来るのです。

捨てる基準がないから捨てられない」のではなく、捨てる基準を、みんなで決めれば良いのです。
「みんなで決めて、みんなで守る」ことが重要なのです。

世の中は驚くほど早い変化をしていて、その変化を自らが起こせるようになることが重要です。
整理は、そのトレーニングになります。つまり、整理とは変化そのものなのです。

【1】捨てると何が起こるのか?

「捨てる」と、どんなメリットがあるのでしょうか?
スペースが空いて、スッキリします。
とても気持ちが良くなります。
会社に大きなスペースができて、新しいビジネスにつながった事例もあるくらいです。

◆捨てることのメリット

(1)スペースがあく
(2)探すムダが少なくなる
(3)紛失が少なくなる
(4)必要なものが手元に置けるようになる
(5)不要なものを買わなくなる

このように、職場や工場の環境が整います。
なぜ、こんなに不要なものがあったのだろうか?と、考えませんでしたか?
全てお金を出して買ったものなのです。
実に、もったいないことです。
次回から購入する際、よく考えるようになります。

【2】分ける眼力・捨てる決断力を養う

捨てるメリットは、もっと大きなものがあります。
思い切って、まとめてドサッと捨てると、スッキリ感が増します。

それは「使う/使わない」を判断し、捨てるという大きな「決断」をしたからなのです。
捨てることにより、「使う/使わない」という「眼力」を身につけられます。
そして、捨てるという「決断力」が飛躍的に向上します。

この「眼力」と「決断力」は、全ての仕事に活きてきます。
整理により、知らず知らずのうちに、あなたは重要な仕事力を養うことが出来るのです。

◆みんなで決めて、みんなで守る
「捨てる基準がないから捨てられない」というお話をよく聞きます。
本当にそうでしょうか?
基準は誰が決めれば良いのでしょうか? 社長ですか? 事務局ですか?
いえ、違います。使う人が決めるのが、最も合理的です。
使う人が一人でない場合は、みんなで決めれば良いのです。
「みんなで決めて、みんなで守る」ことが重要なのです。

一度決めた基準は、守るのがルールですが、どうしても守りにくいこともあります。
その場合は、みんなで相談して、改善を行った上で、基準を変えても構いません。
基準は、どんどん進化すべきものです。

自分で判断しながら捨てていくと、捨てる基準も変わってきます。
最初は、誰が見ても要らないとわかる簡単なものだけだったのが、「もしかしたら使うもの」のように判断が難しいものについても、決めることができるようになります。

必要なものを間違って捨ててしまうことは、ゼロではありません。
しかし、ほとんど見かけたことはありません。
もし、捨ててしまったとしても、ほとんどのものは、すぐに手に入るでしょう。
現在、手に入りにくいものは、少し慎重に判断することが必要です。

【3】整理とは変化そのもの

不要なものを捨てるより、不要なものを買わない方が、大きな効果があります。
購入した時は必要だったことは間違いありません。
しかし、使われないで残っているということは、購入した量が多過ぎたのです。
ひょっとしたら、間違って購入したのかも知れません。
世の中の変化の中で、使わなくなったものもあるでしょう。
使わなくなった時点で、捨てることが重要です。
使わなくなったものを、大切に取っておいても、使うことはほとんどありません。

◆自ら変化を起こす
21世紀になり、世の中は驚くほど早い変化をするようになりました。
個人も会社も、社会に合わせて変化していかなければ、どんどん離れていってしまいます。
さらに、その変化を自ら起こせるようになることが重要です。
整理は、そのトレーニングになります。
つまり、整理とは変化そのものなのです。

ものを一つ捨てると、小さな変化が起こります。
たくさんのものを一気に捨てると、大きな変化が起こるのです。
スペースが空いて、動きやすくなったとか、仕事がしやすくなったと、変化を感じることができると大きなメリットになります。
この変化を起こしたくなる気持ちが改善力になるのです。

ものが少なくなり、作業がしやすくなり、探し物が少なるだけで、生産性向上につながります。
スペースが広くなると、安全性が高まります。
不要なものを決めるために、みんなで話しをすることは、職場のコミュニケーションの向上につながります。
最初は、ものだけだったのが、書類に広がり、パソコンのデータに展開され、業務そのものが要るものなのか考えるようになれば、かなりの効果がだせそうです。
会社の経営にも影響を与えるようになってきます。

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