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誰にも聞けない「在庫削減」 現場改善コーチが伝授します
【Q1】工場の在庫には、どんなのがありますか? 
よく、「在庫が多い」と言いますが、本当に多いのでしょうか?
在庫とひと言で言っていますが、在庫にはどんな在庫があるのでしょうか?
分かって言っている管理者は少ないように思います。

工場の在庫は、大きく分けると3種類あります。
「材料在庫」「仕掛(しかかり)在庫」「製品在庫」です。
不良在庫や不移動在庫などと名前を変えるものもあるので、実際には複雑です。
この3種類の在庫について、考えていきたいと思います。

まず「材料在庫」ですが、その名の通り、材料です。
材料にも色々あり、化学薬品などの原材料があります。
材料会社から購入した電子部品や半導体などもあります。
共栄会社から購入するブラケットやケーブルなどの加工品もあります。
製品が完成した時に梱包するダンボールなども必要です。

1台の製品をつくるためには、数多くの材料が必要になります。
1個でも材料が不足すると生産ができません。
そのため材料在庫は、どうしても余裕を持つ傾向にあります。

次に「仕掛在庫」ですが、材料に1工程でも加工を行うと、仕掛在庫になります。
機械の中や、コンベアの上にのっているのも仕掛在庫です。
台車の上にのせて運搬しているのも、仕掛在庫になります。

そのため、工場の隅々に点在する傾向にあります。
たまに、どこかに置いたまま動かなくなってしまうことがあります。
工程の途中で検査を行っている場合には、不合格になると不良品の仕掛在庫も発生します。
なかなか、実態が掴みにくい特徴があります。

「製品在庫」は、完成品の在庫です。
いくつもの工程を経て、最終検査に合格して、お客様のところに行くのを待っている完成品です。
運送に耐えれるように梱包されているので、かさばる傾向があります。
全く同じ製品でも、お客様の指定ラベルだけが違う場合もあります。

一度、工場にある在庫が、どの種類の在庫なのか調べてみてください。
 
     
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