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誰にも聞けない「在庫削減」 現場改善コーチが伝授します
【まえがき】 
あなたは、「在庫削減」という言葉を会社で、良く聞いていると思います。
在庫は、「罪庫」とか呼ばれ、何だか悪者のようです。
なぜ、在庫が良くないのか、ご存知でしょうか?
何となく良くないのでは…、という感じかも知れません。

戦後から1970年代の日本では、在庫という言葉は、ほとんど使われることがなかった思います。
在庫ができるほど、生産が出来なかったからです。
「造れば売れた」時代なのです。

1980年代になって、日本は自動化の時代を迎えます。
ちょうど私が入社したころで、工場には最新鋭の機械が、どんどん導入されていました。
それまでは、コンベアラインが主流で、多くの若いメンバーで活気がありました。
その人々が工場にいなくなり、どんどん機械にかわっていったのです。
飛躍的に生産性が向上し、大量生産が出来るようになりました。

在庫が問題になりはじめたのは、バブル崩壊後の1990年代からです。
いきなり売れなくなり、大量の在庫を抱えることになります。
何億円もの機械を捨て、売れる量に見合った小回りのきくハンドラインにした会社もありました。

私の勤務していた会社でも、2000年ごろから、在庫が問題になりはじめました。
それまでは、在庫がどのくらいあるのかも、分からなかったようです。
ひと言に在庫と言っても、材料、仕掛(しかかり)、製品在庫に分けられます。
在庫量を分析すると、数か月分あった…なんて、のどかな時代でした。

価値観の多様化による品種の増大や、納期短縮の要望など、在庫を無視することができなくなりました。
私の居た会社でも、盛んに「在庫削減」の要請が出されていました。
しかし、力ずくで減らすだけだったように思います。

どのようにすれば、無理なく在庫が削減できるのか、一緒に考えていきましょう。
 
     
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