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誰にも聞けない「在庫削減」 現場改善コーチが伝授します
【Q2】在庫が多いと言うけれど…? 
工場の偉い人が、「ウチの工場は在庫が多すぎる」なんて言っていませんか?
さっと見ると在庫らしきものが、たくさんあるように見えます。
本当に多いのでしょうか?

「在庫が多い」という定義を、ご存知ですか?
ちょっとネットで調べてみましたが、明快な説明はありませんでした。
残念ながら、私もひと言では説明できません。

まず、在庫の単位は何でしょうか?
「個数」じゃないの?と、思った人が多いでしょう。
正解ですが、個数で多いとか少ないとか判断ができますか?

経営責任者に問うと、金額だと答えます。
在庫金額が多いと、経営の足を引っ張るからです。
でも、現場に行って10万円の在庫と言っても、ピンと来ませんね。

やはり、在庫の単位は、「日」が良いです。
もちろん「時間」や「分」でも構いませんが、たぶん、管理は出来ないでしょう。
「在庫材料が10日分」と言うと、分かりやすいです。

例えば、製品Aは1ヶ月に10,000台生産します。稼働日は20日とします。
つまり、1日500台の生産を行うのです。
製品Aには、材料aとbを使います。材料aは製品1台に1個、材料bは製品1台に3個使います。
10日分の材料在庫は、材料aは5,000個、材料bは15,000個ということになります。

材料aも材料bも、10日間生産すると無くなってしまうのです。
10日以内に、材料を手に入れる必要があります。
この10日間の材料在庫が、多いのか少ないのかという評価を行えば良いのです。

「10日なら多くて、5日なら少ない」と判断できますか?
6日は多いのですか? ちょっと分かりません。
仕掛在庫も同じように何日で評価すれば良いのですが、何日以上が多いのでしょうか?

ちょっと、簡単には多い少ないと評価は出来ない感じです。
もう少し、在庫の流れについて見ていきましょう。
 
     
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