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あなた一人で、手抜きでできる「作業を楽にする現場改善」
【4】手の前後の動き 
組立作業では、手を前後に動かすのが中心になります。

そこで質問です。
あなたの手は、前後に何cm動きますか?

答えは、約30cmです。
A4サイズの長い方の長さになります。

それでは、もう一つ、質問です。
あなたの手は、30cmの往復動作に何秒かかりますか?

これは、個人差がありますね。
ほぼ1秒です。速く動かせば、0.7秒ぐらいでは動かせると思います。
一日中、動すのであれば、1秒程度でなければ、しんどいでしょう。
この数字が、あなたのスペック(仕様)ですので、覚えておくと便利です。

30cm先にあるものを、15cm手前に移動すると、手の移動時間が半分になります(C002)
距離と異動時間が、ほぼ比例すると考えて下さい。

例えば、30cm先にある部品を、1日1000回取る作業を行っている場合を考えます。
部品の位置を、15cmのところに移動するだけで、0.5秒×1000回=500秒の短縮ができます。
実に、8分あまりの短縮になるのです。
1回1回は、ほんの短い時間ですが、繰り返し行うと、大きなムダになるのです。

そこで、部品や工具の位置を見直してみましょう。
特に、頻繁に使う工具、たくさん使う部品は、できるだけ手前に置いた方が早くなります。
これだけでも、かなり楽になります。

よく見かけるのは、左側に置かれている部品を右手で取るような作業です。
身体を、ねじらないと取れないですね。
右手で取るものは右側に、左手で取るものは左側に置くようにしましょう。

良い位置が決まれば、ラベルをつけて誰でも分かるようにしましょう。
つまり、「整頓」の実施です。

改善前の時間を測定しておくと、どのくらい短縮できたか分かりますね。
スマホのストップウォッチ・アプリを使うと簡単です。

すぐに出来る改善なので、即実施してみましょう。
 
     
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