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「楽々改善ストリート2」 清潔としつけで止められない5S
2017.11.28 <第9号>

お疲れさまです。現場改善コーチの来嶋です。
あなたの5S改善は、順調でしょうか?
少しでも改善を進めて、楽に楽しくなって欲しいと願っています。

メールマガジン「楽々改善ストリート2」第9号をお届けします。

前回は整頓を行い、文房具や工具の置き場所にラベルを貼り付けました。
誰が見ても置く場所がわかるようになりました?

今週は、5Sの残りの2Sを勉強します。

全10回、つまり10週間で、一通りの5S改善を進めることができるようにします。
毎週、実践すると、2.5か月で5Sの中の「3S」が、実現できるのです。

次の手順で進めてください。

(1)5S改善テキスト「5S改善を楽しむ」を読んで、概要を理解してください。
(2)実践すべき内容を、説明します。1週間で、ゆっくり実践してください。
(3)悩むことが発生したら、下記のメールアドレスにご連絡ください。ヒントをお送りします。

進めていく中での「悩んだこと」はじめ、ご意見・ご提案をお待ちしています。

※話しは変わりますが、15冊目の電子ブックをアマゾンより出版できました。

「5S改善を止めないための15のヒント」-5S活動の誤解-

5S活動を継続させるためのノウハウをまとめました。
こちらも、どうぞ、よろしくお願いします。

※HPからご登録頂いた方、名刺やメールを頂きました方に発信させて頂いています。

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5Sテキスト「5S改善を楽しむ」
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<9章>「清潔」と「しつけ」で止められない5Sに

【1】5Sでの「清潔」の意味とは?

5Sでの「清潔」は、整理・清掃・整頓の3Sをずっと維持することです。
一般的な「よごれが無くきれいなこと」とは、意味が異なっています。
3Sを進めれば、自然に清潔やしつけができるという考え方もありますが、3Sをしっかりと継続するためのしかけがなければ、自然消滅やマンネリになることが多いのです。

◆5Sを維持するしかけとは?
まずは、5S活動を好きになって欲しいのです。
そのため、最初は面倒だと思いますが、5Sの最低限の知識を勉強することが重要です。
本テキストで勉強されたあなたはクリアーです。
少し勉強すると、5Sをどんどん自分で実践できるようになります。
共通の5Sの考え方や言葉を用いて、現場のみんなで一緒に考えて、アイデアを出せるようになります。

知恵を出して色々と工夫すると、5Sがうまく進みます。
うまくいくことは面白いし、成功体験を経験できます。
成功体験を重ねると、5Sが好きになります。
5Sが好きになると、5Sを周りの人に教えてあげてください。
さらに、自分自身の理解が深まります。

5S活動がうまく進み、成果が出せるようになると、社長や上司、そして、お客様にほめられるようになります。
ほめられることは、とても嬉しいし、大きなやりがい感を感じます。
すると、さらに5Sが好きになり、もっと実践したくなります。
この好循環を作って欲しいのです。

5Sのアイデアは尽きることはありません。
それほど、人間のパワーは、驚くほど大きいものなのです。
このように、5Sを継続的に進めて欲しいのです。

【2】5Sでの「しつけ(躾)」とは?

5Sでの「しつけ」は、みんなで決めたことをみんなで守ることです。
一般的には、社会の規律や礼儀作法を訓練することや、子供や犬のしつけを指しますので、意味が異なっています。
単に規則を守ることであると理解してしまい、5S活動を「しつけ」からスタートすると、やらされの5Sに陥りうまくいかないことが多いので注意してください。

◆みんなで決めたことをみんなで守るとは?
モチベーションを向上させるもっとも良い方法は、「自分で考え、自分でやってみて、工夫しながらうまくいって、褒められる」 というプロセスを経験することです。
現場メンバーが、自らの手でやってみることが重要です。
うまくいかないこともありますが、工夫すれば、必ず、うまくいきます。
そして、社長やお客様にほめられると、とても嬉しいものです。

やはり、他人から指示されるのは、どうもやる気が出ません。
社長の指示だと、やらざるを得ないのですが、ずっと指示ばかり受けていると、まったく考えなくなって、指示待ちになってしまいます。
すると、自発的にできなくなり、やらされ感の大きな5S活動になってしまいます。

【3】5Sを定着させるためには?

5Sが進んでいる現場を訪問すると、現場メンバーが元気よく挨拶してくれ、とても良い印象を受けます。
とても現場メンバーが元気なのです。
現場が元気だと、どんどん現場改善も進みます。
これが、本物の「5S+現場改善」なのです。

現場に少しの弱点があっても、強みをどんどん伸ばしていくと、弱点はカバーできるようになります。
つまり、現場の弱点を対策するのはなく、良いところをさらに伸ばすことが重要なのです。
5S改善の大きなメリットは、現場が元気になり、強みをさらに強くできることです。

◆5Sが止められなくなる方法とは?
現場が元気になると、現場がさらにキレイになります。現場がキレイになると、見学者が増えます。
見学者が増えると、さらにキレイになります。
「工場、まるごとショールーム」を実現している会社があり、素晴らしい現場を実現されています。
ショールームになると、お客様がどんどん見学にいらっしゃいますので、5Sを止めることはできなくなります。

さらに、5Sを通して会社間の交流を行うことが重要です。
1社だけで5Sを推進していると、どうしてもマンネリに陥りやすいのですが、同じように5Sを推進している会社と定期的に交流すると、簡単には5Sを止められないようなります。
会社間で、適度な競争心が働くためです。

会社間で交流していると、「当社の常識は、他社の非常識」「他社の常識は、当社の非常識」であることに気付きます。
他社でうまくいった事例は、ありがたく頂戴して、すぐに自社のものにしてしまうのです。
5Sの内容であれば、重大な機密事項はないと思います。

数社で交流することにより、5Sの高位平準化が実現できるのです。
5Sを通して、Win-Winの関係になることが、もっとも効果的です。
どんどん、加速して5S改善が進むようになります。

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さあ、実践してみよう
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前回は整頓を行い、文房具や工具の置き場所にラベルを貼り付けました。
誰が見ても置く場所がわかることを目指して、活動を継続してください。
今週の2Sは考え方なので、少し、今までの活動をまとめてみましょう。

(1)ほめられたことを、まとめてみましょう。
・はっきりと「良くなった」とは、なかなか言いません。
 でも、お客さんや業者さんが、「ちょっと変わったね」と言うのは、良くなった証拠です。
・変化を感じてくれた発言を思い出しましょう。
 「今週は〇回」と、ノートにメモしましょう。
・5Sを行ったところを気付いてもらえるように、工夫しましょう。
 例えば、「活動の見える化」を行います。

(2)みんなで決めたことをみんなで守れたか、振り返ってみましょう。
・みんなで決められましたか? 一人で決めていませんか?
・決めたことを、どのように徹底しましたか?
 紙に書きましたか? 連絡だけですか?
・一度、決めたことを変更しましたか?
 効果が望める場合は、ルールを変えましょう! 

(3)みんなで決めたルールを、見える化してみましょう。
・みんなで決めたルールを書いてみましょう。
 文字だけでなく、写真を使うとわかりやすいです。
・まとめたルールを、掲示しましょう。
・守れなかったことをチェックする必要はありません。
 何故、守れなかったをみんなで話し合い、効果がある場合はルールを改善しましょう。

さあ、ゆっくり実践してみましょう!

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楽々改善舎より
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