現場改善ヒント提案する現場改善コーチです

あなた一人で手抜きでできる楽々改善。楽に楽しく現場改善しましょう! 楽々改善舎
メールマガジン
「楽々改善ストリート」をお届けします
2017.7.4 <第63号>

お疲れさまです。現場改善コーチの来嶋です。
あなたの5S改善は、順調でしょうか?
少しでも改善のヒントになって欲しいと願っています。

メールマガジン「楽々改善ストリート」第63号をお届けします。

実践活動を通して成功体験を、繰り返し重ねて行くことが、着実に自主的な5S推進につながるのですと述べました。
最近、嬉しい「成功体験」がありました。

ある会社で、若い5Sメンバーと一緒にイレクターの作業台を作った時の話しです。
今までは、5Sリーダーが設計したものを、数人で一気に製作するだけでした。
それも楽しかったと思うのですが、その若い5Sメンバーに、自分が使う作業台の設計をしてみようと持ちかけました。
ちょっと時間はかかりましたが、ノートに色々と考えてくれ、先週の土曜日に完成したのです。

イレクターパイプを、自分が決めた寸法通り、一所懸命、一人で切ってくれました。
そして、一人で組み立てを行い、だんだん形になってくると、彼の顔に笑みが浮かんできました。
そして、完成! その笑顔は、とても素敵でした。本当に、良いものが出来ました。
小さな成功体験なのですが、一つ一つ、成功体験を積み重ねることの重要性をあらためて感じました。

※HPからご登録頂いた方、名刺やメールを頂きました方に発信させて頂いています。

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誰にも聞けない「トヨタ生産方式」
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前回まで、5S改善テキスト「5S改善を楽しむ」をお伝えしました。
今回より、もう一冊のテキストである「トヨタ生産方式」の連載をはじめます。
全15回で「トヨタ生産方式」の役にたつ内容について理解できるように作成しています。
本文に先立ち、今週はまえがきをお届けします。

<まえがき>誰にも聞けない「トヨタ生産方式」

部屋の本が増えたので、20世紀に出版された本から処分しています。特に仕事に使っている本は、10年を超すと内容が古くなってしまいます。

そんな中で今でも活躍してくれている古い本が3冊あります。2冊が1978年出版、1冊が1990年出版の古い本です。3冊共に「トヨタ生産方式」の本です。

外観はかなりくたびれていますが、内容はいつ読んでも新しく感じるのです。いつも、不思議に思います。それだけ真剣に考えた上で、実際に試行錯誤した内容なのだと痛感します。

そんな「トヨタ生産方式」の本を書こうとするのは恐れ多いのですが、少しでもわかりやすいものを書きたくペンを取りました。私は現場改善を専門にしているので、内容を理解することができますが、現場メンバーが理解するのは難しいと感じていたからです。しかし、5Sリーダーをはじめ現場改善を行うメンバーにとって、とても重要な内容があり、必ず効果を出せると考えています。

何故、トヨタ生産方式、略して「TPS」は難しいのでしょうか? 一つは、トヨタ語というか、三河弁というか、独特の言葉が出てくることでしょう。「あんどん」「水すまし」と聞いても、何のことか想像もできないため、そこで本を閉じてしまいます。

二つ目は、自動車の世界で書かれているため、違う業種だとそのままでは実現できないためです。自動車は多くの部品を精度よく信頼性高く組み込む非常にレベルの高い組立を必要とします。しかし、タイヤは4個、ハンドルは1個と、大物の部品点数の変動が少ない製品なのです。TPSをそのまま、部品点数の変動の多い製品に応用すると、すぐにパニックになります。つまり、TPSの思想を理解した上で、自社の製品の特長にアレンジする必要があるのです。

そのため、この本には「かんばん」の説明はありません。欠品を知らせる「発注かんばん」を入れても良いのですが、かんばんの本質ではないので、入れないことにしました。ちょっと変わった、「かんばん」のないトヨタ生産方式の本を目指します。

つまり、TPSの理論を書いた本ではないのです。TPSを、楽(らく)に楽しく活用するためのヒントをまとめていきます。全ての内容を実施しないと効果が出せないのではなく、一つ一つの項目を実施できるようにしたいと考えています。

TPSを、「あなたの会社名+PS」にできるヒントにします。製造業だけでなく、サービス業でも、どんな業種でも現場があれば効果を出すことができます。

さあ、あなた独自のTPSを考えていきましょう。

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新 刊 紹 介
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14冊目の本「5S改善を楽しむ」という、5S学校のテキストが完成しました。
はじめてのテキストですので、かなり時間を要しました。
実際に、現場メンバーの5S改善の指導に使いながら、執筆を進めました。
現在、最終の推敲を進めながら、ホームページにUPしています。
推敲が完了すると、出版する予定です。

楽々改善HP「一人で学ぶ」をご覧下さい。
http://r2k.link/book/book14.html

< 目 次 >

1.5Sとは? さまざまな効果
【1】5Sの「5つのS」とは?
【2】5Sはさまざまな効果に結びつく
【3】5Sは経営そのもの

2.5Sの目的と楽な進め方とは?
【1】5Sは何のために行うのでしょうか?
【2】5Sを上手く進めるステップ
【3】5Sを、まずは進めてみましょう

3.5Sは「整理」からスタートしましょう
【1】要るもの/要らないものとは?
【2】簡単に要るものを見極める方法
【3】捨てられません。どうしよう?

4.「整理」で捨てるメリットとは?
【1】捨てると何が起こるのか?
【2】分ける眼力・捨てる決断力を養う
【3】整理とは変化そのもの

5.「清掃」とは、いつもピカピカ
【1】初期清掃でピカピカにしましょう
【2】初期清掃を行うと?
【3】大掃除と小掃除をうまく行う

6.点検清掃から保全清掃へとレベルを上げる
【1】ピカピカの現場なら異常が見える
【2】保全清掃にレベルを上げましょう
【3】機械の清掃は注意して行いましょう

7.「整頓」の準備として「整列」を行いましょう
【1】「整列」とは、ものの置き方
【2】取りやすく、元に戻しやすいですか?
【3】工場の床の線は踏まない

8.「整頓」で誰でも分かるように
【1】「整頓」とはすぐに元に戻せる
【2】誰が見ても分かるようにしましょう
【3】変化に対応した「整頓」の方法

9.「清潔」と「しつけ」で止められない5Sに
【1】5Sでの「清潔」の意味とは?
【2】5Sでの「しつけ(躾)」とは?
【3】5Sを定着させるためには?

10.5Sから「改善」に展開するために
【1】ムダは役にたつものです
【2】トヨタ生産方式(TPS)とは?
【3】トヨタ生産方式の役にたつ手法

11.事務所の5Sをうまく進める
【1】事務所には要らないものがいっぱい
【2】パソコン作業のムダをなくす
【3】「見える化」で情報を共有しましょう

12.「5S改善」を継続するために
【1】5S改善で良くなったことを確認しましょう
【2】5S改善の交流が重要です
【3】5S改善を教えることが最高の勉強

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楽々改善舎の出版物
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13冊の電子ブックを楽天・アマゾンより出版しています。
http://r2k.link/syuppan.html

◇あなた一人で、手抜きでできる「ムダなし楽々改善」
◇あなた一人で、手抜きでできる「作業を楽にする現場改善」
◇あなた一人で、手抜きでできる「機械でじゃんじゃん生産できる改善」
◇あなた一人で、手抜きでできる「元に戻らない現場改善」
◇「ムダ」を楽と楽しさに変える楽々改善
◇あなた一人で、手抜きでできる「速効の整理清掃改善」
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◇一瞬で分かる「工場を見抜く眼力」
◇あなた一人で、手抜きでできる「家事に役立つ楽々改善」
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楽々改善舎より
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★楽々改善舎は、会社ではありません。
現場改善を楽に楽しく行う現場リーダーの集いの場です。

現場改善に有効なヒントを提供しています。
http://r2k.link/jirei.html
改善案を、増やしていきたいと考えています。
そこで…

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