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自分の能力を高めるもっとも良い勉強方法は、「人に教える」ことです。自分が理解していないと、人に教えることは出来ません。勉強しはじめた人の、素朴な質問にも答えることができません。
どんどん、5Sが好きなメンバーを増やしてほしいのです。教えるといっても難しく考える必要はありません。あなたの言葉で説明する5Sのワンポイント・レッスンが重要なのです。
あなたが先生になって「5S改善人口」をどんどん増やし、5S改善をさらに進めてください! |
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5S改善を楽しむ【12】「5S改善」を継続するために より |
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5S改善の実践ができるようになったら、どんどん周りを引き込んで欲しいです。すると「5S改善人口」が増えて、飛躍的に現場が変わっていきます。座学研修ではなくて、現場でのOJTで5S改善の現場指導を行って欲しいのです。
教える時に一つだけ注意をして欲しいことがあります。すぐに改善案を教えてしまうことだけは、やめて欲しいのです。改善案を言わないで、周りのメンバーから改善案を引き出して欲しいのです。もちろん、指導者であるあなたも改善案を考えるのですが、これだと思う改善案が浮かんだら、周りのメンバーにヒントを出して、ディスカッションをしながら、その改善案を周りのメンバーから言ってもらうのです。
誰でも人から与えられたことを行うのは、面白くありません。でも、自分が考えたアイデアであれば、一生懸命行うものです。メンバーが頑張って実施してくれると、必ず上手く行きます。そして、メンバーの成果にしてあげてください。 |
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5S改善を楽しむ【12】「5S改善」を継続するために より |
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5S改善が進むと、どうしてもマンネリになってきます。このマンネリに、もっとも効果的なのが、会社間の交流です。5Sや現場改善は、業種が違っていても、同じような活動内容であることが多いため、異業種のメンバーが集まって現場で改善アイデアを考えると、とても良い刺激になります。
一緒に現場を回って改善案を考えてみまと、びっくりするくらいアイデアが出て来ます。人数が多いと、4~5人程度のチームに分けて、いくつかの現場で同時に行えば効果的です。良い点と、改善点(問題点)を整理した後、重要な改善点について改善案のイラストを描くと分かりやすいです。さらに改善案のディスカッションの中で、仕事のグチも出て来ます。業種は違っていても、現場の悩みは同じなので、共感し合えるのです。 |
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5S改善を楽しむ【12】「5S改善」を継続するために より |
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良くなったことを、「数字」で確認してみましょう。これを、「成果の見える化」といいます。分かりやすい数字としては「歩数」があります。
これは、歩数計をつければすぐに分かります。1000歩で、0.75kmですので、大きな改善です。
もう一つ、分かりやすいのは「時間」です。簡単にスマホのアプリで時間が正確に測定できます。毎日、行っている作業をスマホのストップウォッチ・アプリで測定してみましょう。改善でムダな作業がなくなっているので、必ず早くなっています。
他にも、しゃがむ回数、振り返る回数、背伸びをする回数、疲れて肩をたたく回数なども、少なくなっていませんか? |
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5S改善を楽しむ【12】「5S改善」を継続するために より |
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あなたの周りが少し変わってきたと感じるようになったら、良くなったことを確認しましょう。最も重要なのは、「楽になったか?」ということです。あなたは、会社から帰る時の疲れが、少なくなったと感じることができますか? 肩や腰の痛みが減ったでしょうか? 「何となく楽になった」と思えるようになったら、必ず楽になっています。
改善前の写真と比べてみると、「あれ、こんなのだったっけ?」と感じるほど、改善前の状態は忘れているものです。漠然と見るのではなく、作業台や机の上に置かれてものの点数を比べてみましょう。必ず、5S改善で工具や文房具が少なくなっています。もっと狭い作業台でも大丈夫になっているかもしれません。 |
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5S改善を楽しむ【12】「5S改善」を継続するために より |
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「見える化」は、「整頓」のラベルを用いた名称や数量の表示をはじめとして、毎日の業務の中でも、「販売の見える化」や、「業務と担当者の見える化」にも応用できます。お客様の感謝の言葉の見える化や、反対に、クレーム内容の見える化なども可能です。一緒に仕事をしているメンバーの間で、色々な情報を共有することです。
今後の展開のため大きめのホワイトボードを準備して、見える化したい内容を書きだします。業務内容、品名、お客様、数量、担当者、納期、特記事項など必要な項目を、今日、明日、明後日と時間軸でまとめます。品名などあらかじめ分かっている項目をマグネットで製作しておくと貼り付けだけですむので便利です。毎朝、このホワイトボードの前でミーティングを行い、情報の共有化を行えば効率的です。情報共有を密にして、どんどん生産性を向上させてください。 |
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5S改善を楽しむ【11】事務所の5Sをうまく進める より |
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デスクトップに図柄が見えないくらい、ファイルを貼りつけているのを見かけます。机の上に資料をてんこ盛りにしている最悪の状態と同じなので、すぐにデスクトップの使用を禁止すべきです。ホルダーからファイルを探すのに時間がかかり、見つからないとイライラします。これは、ホルダーの整理・整頓が出来ていないからです。ホルダーの名前の付け方が決まっていない、修正前のファイルを残している、古い不要なファイルを残しているなどのためです。
手順は5Sと全く同じで、整理から行います。サーバーの中に膨大にある不要なファイルを整理、つまり消すことからはじめます。新しいホルダーの体系ができたら、そこに必要なファイルだけを必要な人に移動してもらうのが良いでしょう。古いホルダーを消去する時期を周知徹底して、その時期になれば、目をつぶって消してしまうのです。「どんなファイルでも10秒で検索ができる」のような目標を決めて行うのが良いでしょう。PC作業の生産性を向上することは、モチベーションの向上にもつながります。 |
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5S改善を楽しむ【11】事務所の5Sをうまく進める より |
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PC作業のムダは、マウスを使う時に発生しやすいのです。マウスの位置決めのために神経も使うし、時間もかかります。マウスは便利なので、何でもマウスに頼ってしまうのは、生産性がダウンしてしまいます。
PCのムダを防ぐには、出来る限りマウスを使わないで、ショートカットキーを使いましょう。特に、エクセルやワードを用いて、繰り返し作業を行う場合には効果的です。例えば、マウスを使って文字をコピーする場合は「範囲設定 → 右クリック → コピー → コピー先に移動 → 右クリック → 貼付」と、マウスを6回操作することになります。
ショートカットキーをうまく使うと、コピー作業の手順は「範囲設定 → [CTRL]+[C] → コピー先に移動 →[CTRL]+[V]」となります。マウスの操作は、2回だけになり、かなり早く操作ができるようになります。覚えておくと便利な「ショートカットキー」は、[CTRL]+[C] コピー [CTRL]+[V] 貼付 [CTRL]+[X] 切り取り [CTRL]+[S] 上書き です。 |
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5S改善を楽しむ【11】事務所の5Sをうまく進める より |
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事務所の中の要らないもの、つまり、使わないものを探してみましょう。事務所の中には、机、引き出し、カウンター、テーブルなどがあります。
機能を明確にすると、机は仕事をするところで、引き出しは、仕事に使うものだけを置くところです。カウンターは、皆さんで使う共用ファイルや備品の在庫を置くところだし、テーブルは、会議や打ち合わせをするところです。
会社の机の引き出しには、個人のものは置かないのが原則です。机のすぐ下の薄い引き出しは懸案の資料の置き場で、朝、その引き出しから懸案資料を出して、終業時にはその引き出しにしまって帰るのです。すると、机の上には何も置くものはなくなるのです。
いつも使う文房具は、引き出しの一番上の部分に入れましょう。小さなテーブルなどを、パンチなどの共用の文房具置き場にすると使いやすいです。ホッチキスの針や、消しゴムの在庫は、いつも使わないので、共通部分にみなさんの在庫として置きましょう。 |
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5S改善を楽しむ【11】事務所の5Sをうまく進める より |
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TPS(トヨタ生産方式)の「なぜ5回、真因を追求する」とは、問題が発生すると「なぜ、なぜ、」と5回繰り返して真因を追求し、問題を課題に変えることです。一つの問題に5回のなぜをぶつけるのは、かなり難しいのですが、なぜを5回繰り返せば、ほぼ真の原因が見つかることを経験から知っているのです。
「目で見る管理」とは、自働化を実現するための非常に重要な手法の一つです。機械のトラブル、作業の遅れや誤り、品質の異常などラインの問題をリアルタイムで見えるようにすることです。問題が発生すればラインを停め、関係者が問題の発生した場所に集まり、大急ぎで対策を行うのです。
「目で見る管理」と似た言葉に、「見える化」があります。5Sの整頓を実現するときに、誰が見ても位置や品物が分かるように、ラベルなどを活用することです。5Sの整頓はじめ、5S改善の進捗や成果など、現場の状態を誰にでも「見える化」することが「目で見る管理」なのです。 |
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5S改善を楽しむ【10】5Sから「改善」に展開するために より |
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TPS(トヨタ生産方式)の基本思想は「徹底したムダの排除」です。その一つに「7つのムダ」という考え方があります。
(1)つくりすぎのムダ (2)手待ちのムダ (3)運搬のムダ (4)加工そのもののムダ (5)在庫のムダ (6)動作のムダ (7)不良をつくるムダ の7つを指します。
特に(1)のつくりすぎのムダが最初に来ているのは、TPSでは最も重要なムダだと考えられており、計画のない製品、つまり、注文のないものは生産してはいけないということです。
ちょっと分かりにくいのは(4)の加工そのもののムダで、例えばネジを4本締めるように図面に指示があっても、本当に4本が必要か考え、3本で強度が保証できるなら、図面を修正して、この1本のムダをなくすのです。 |
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5S改善を楽しむ【10】5Sから「改善」に展開するために より |
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TPS(トヨタ生産方式)には、ジャストインタイムと自働化の二本柱があります。
ジャストインタイムとは、「必要なものを必要な時に必要な量だけ作る」ことです。しかし、その実現はとても難しいのですが、自社に合った目標に置き換え、少しでも実現に近づけることが重要です。タイムはデイ(日)と置き換えて考えると実現可能です。「必要な量」つまり「確実に売れる量」だけ生産することも難しいのですが、在庫削減のために非常に重要な考え方なのです。
自働化とは、トヨタが生み出した単語で、「にんべん」がついているので「にんべん」のついた自働化とも言います。自動とは異なり、「機械設備の異常や、品質の異常、作業遅れなど何らかの異常が生じたら、機械設備が自ら異常を検知して、自動停止したり、作業者が停止スイッチを押してラインを止められるようにすること」を指します。自働化のねらいは不良品を作らないことにあります。つまり「品質は工程でつくり込む」というトヨタの品質の考え方の根幹をなすものです。 |
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5S改善を楽しむ【10】5Sから「改善」に展開するために より |
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あなたの周りにも、職場にも、家の中にも、様々な「ムダ」があります。「ムダ」は日本の中に埋まっている一つの「資源」だと考えています。この「ムダ」が、日本の現場に埋もれているのです。
ムダを役にたてる手法の一つに「トヨタ生産方式」があります。トヨタ自動車が1945年ごろから、ずっと継続して改善を続けている生産方式で、英訳のトヨタ・プロダクション・システムより「TPS」と呼びます。トヨタ自動車は桁違いの利益を上げる会社ですが、TPSが生まれる前は、大量の売れない在庫を抱え倒産寸前だった時があったそうです。当時、生産性が8倍と言われたアメリカに追いつくのがTPSの出発点です。「徹底したムダの排除」を70年以上も継続することにより高収益企業になったのです。 |
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5S改善を楽しむ【10】5Sから「改善」に展開するために より |
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5S活動で現場が元気になると、現場がさらにキレイになります。現場がキレイになると、見学者が増えます。見学者が増えると、さらにキレイになります。「工場、まるごとショールーム」を実現している会社があり、素晴らしい現場を実現されています。ショールームになると、お客様がどんどん見学にいらっしゃいますので、5Sを止めることはできなくなります。
さらに、5Sを通して会社間の交流を行うことが重要です。1社だけで5Sを推進していると、どうしてもマンネリに陥りやすいのですが、同じように5Sを推進している会社と定期的に交流すると、簡単には5Sを止められないようなります。会社間で交流していると、「当社の常識は、他社の非常識」「他社の常識は、当社の非常識」であることに気付きます。他社でうまくいった事例は、ありがたく頂戴して、すぐに自社のものにしてしまうのです。数社で交流することにより、5Sの高位平準化が実現できるのです。5Sを通して、Win-Winの関係になることが、もっとも効果的です。どんどん、加速して5S改善が進むようになります。 |
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5S改善を楽しむ【9】「清潔」と「しつけ」で止められない5Sに より |
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5Sが進んでいる現場を訪問すると、現場メンバーが元気よく挨拶してくれ、とても良い印象を受けます。とても現場メンバーが元気なのです。現場が元気だと、どんどん現場改善も進みます。これが、本物の「5S+現場改善」なのです。
現場に少しの弱点があっても、強みをどんどん伸ばしていくと、弱点はカバーできるようになります。つまり、現場の弱点を対策するのはなく、良いところをさらに伸ばすことが重要なのです。5S改善の大きなメリットは、現場が元気になり、強みをさらに強くできることです。 |
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5S改善を楽しむ【9】「清潔」と「しつけ」で止められない5Sに より |
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5Sでの「しつけ」は、みんなで決めたことをみんなで守ることです。一般的には、社会の規律や礼儀作法を訓練することや、子供や犬のしつけを指しますので、意味が異なっています。単に規則を守ることであると理解してしまい、5S活動を「しつけ」からスタートすると、やらされの5Sに陥りうまくいかないことが多いので注意してください。
モチベーションを向上させるもっとも良い方法は、「自分で考え、自分でやってみて、工夫しながらうまくいって、褒められる」 というプロセスを経験することです。現場メンバーが、自らの手でやってみることが重要です。うまくいかないこともありますが、工夫すれば、必ず、うまくいきます。そして、社長やお客様にほめられると、とても嬉しいものです。やはり、他人から指示されるのは、どうもやる気が出ません。 |
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5S改善を楽しむ【9】「清潔」と「しつけ」で止められない5Sに より |
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知恵を出して色々と工夫すると、5Sがうまく進みます。うまくいくことは面白いし、成功体験を経験できます。成功体験を重ねると、5Sが好きになります。5Sが好きになると、5Sを周りの人に教えてあげてください。さらに、自分自身の理解が深まります。
5S活動がうまく進み、成果が出せるようになると、社長や上司、そして、お客様にほめられるようになります。ほめられることは、とても嬉しいし、大きなやりがい感を感じます。すると、さらに5Sが好きになり、もっと実践したくなります。この好循環を作って欲しいのです。 |
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5S改善を楽しむ【9】「清潔」と「しつけ」で止められない5Sに より |
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5Sでの「清潔」は、整理・清掃・整頓の3Sをずっと維持することです。一般的な「よごれが無くきれいなこと」とは、意味が異なっています。3Sを進めれば、自然に清潔やしつけができるという考え方もありますが、3Sをしっかりと継続するためのしかけがなければ、自然消滅やマンネリになることが多いのです。
5Sを維持するために、まずは、5S活動を好きになって欲しいのです。そのため、最初は面倒だと思いますが、5Sの最低限の知識を勉強することが重要です。少し勉強すると、5Sをどんどん自分で実践できるようになります。共通の5Sの考え方や言葉を用いて、現場のみんなで一緒に考えて、アイデアを出せるようになります。 |
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5S改善を楽しむ【9】「清潔」と「しつけ」で止められない5Sに より |
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工具の形にくり抜いたマット(姿置き・形跡管理)を、よく見かけます。カッターで工具や文房具の形に、マットをくり抜いて作ります。5S活動の意識付けには効果的なので、一度は経験してみるのは良いと思います。でも、製作に時間がかかる上、よごれると汚くなるので、私はお勧めしません。あまり使いやすいものでもありません。
もっとも大きな問題は、改善を行って置き場を変更するたびに、新しく製作しなければいけないことです。手間がかかるので、どうしても改善にブレーキがかかってしまうものです。現場改善は、楽に楽しく進めたいものです。さらに、変化に対応した整頓を楽に行うことが重要です。 |
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5S改善を楽しむ【8】「整頓」で誰でも分かるように より |
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工具などを、たくさん使用している場合は、ラベルを作成するのが大変です。そんな場合は、写真を使うと楽です。工具を並べた状態で写真を撮り、原寸大で印刷して貼り付けます。写真だと、どの工具をどこに置くのか、一目でわかります。工具の名称が必要な場合は、印刷したシートにフリーハンドで書けば良いでしょう。PCで工具などの名称を記入すれば、さらにキレイにできます。
この方法だと、一枚のシートで多くの品物の場所を決めることができます。カラー印刷を行えば、さらに分かりやすいです。改善を行って、ものの置き場所を変えた時も、写真を貼り直すだけで済みます。どんどん改善を行っても、楽に三定ができます。 |
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5S改善を楽しむ【8】「整頓」で誰でも分かるように より |
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今は、多品種少量生産、変種変量生産の時代です。そのため、必要な工具や材料は、どんどん変化していきます。
工具や材料の三定は、みんなで守るのが基本ですが、変えてはいけないものではありません。品種構成や作り方の変化に対応した改善を行って、さらに使いやすいものの置き方をすることが重要です。ラベルをマグネット・シートに貼り付け、マグネットを作業台に貼ると、位置の変更が簡単に行えます。 |
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5S改善を楽しむ【8】「整頓」で誰でも分かるように より |
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誰が見ても分かるようにするには、ラベルを貼ると分かりやすいです。ラベルは、ラベルプリンター(テプラなど)で作成できます。ラベルを作って机に貼り付ければ、「定位置」と「定品」を決めることができます。
数量は、ラベルに品名と一緒に、例えば「レンチ/1本」と書けば簡単です。品物のまわりに細いテープで囲う方法もあります。囲った中には、必要な数量だけしか置けないようにすると、数量だけでなく置く方向も決めることができます。
決めた位置にものを置くと、スムーズに作業ができるようになり、作業にリズムが生まれてきます。 |
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5S改善を楽しむ【8】「整頓」で誰でも分かるように より |
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誰にでも分かるように置き場所を決めるためには、「定位置、定品、定量」の3つのことを決める必要があります。
ものを置く位置、何を置くか、そして、数量を決めます。例えば、「作業台の真ん中に、ドライバーを、1本」という感じです。3つのことを定めるので、「三定(さんてい)」と呼ばれています。 |
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5S改善を楽しむ【8】「整頓」で誰でも分かるように より |
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「整頓」の頓とは、「すぐに」という意味で、すぐにすることは2つあります。
一つは、すぐに「取り出せる」こと、もう一つは、すぐに「元に戻せる」ことです。特に、次に使うために、元の位置に正しく戻せることが重要です。そのためには、置く位置が誰にでも分かるようにする必要があります。 |
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5S改善を楽しむ【8】「整頓」で誰でも分かるように より |
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◇ |
工場で、床に線が引かれているのを見たことがあると思います。この線は、機械や作業台を置く「基準線」であり、とても重要なものです。
白色や黄色のラインテープやペンキで通路や機械の設置場所などを示しています。そのため、線の上には何も置いてはいけません。歩く時も、絶対に踏んではいけない重要な線なのです。
この重要な線がはがれかかっているのを、よく見かけます。このような状態は、5Sの維持ができていない、つまり、清潔のレベルが低いと判断します。工場を訪問する人は、この床の線をしっかり見ていますので、注意してください。 |
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5S改善を楽しむ【7】「整頓」の準備として「整列」を行いましょう より |
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作業を行いやすい位置を見つけるために、手元をスマホやデジカメで動画を撮影しておくと、後から自分一人でも分析することができます。例えば、ドライバーを作業台に戻す場合を考えてみましょう。ドライバーを作業台の上に戻す場合、ドライバーの向きを変えるため、手の回転が必要になります。
ペン立てのような形のドライバーを立てるものがあると、手に持っている姿勢のまま戻せるようになります。これだけで、手の動きがスムーズになり、作業が早くなるのです。直角平行にものを置く「整列」を行い、作業台や机、そして床の上をスッキリさせましょう。 |
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5S改善を楽しむ【7】「整頓」の準備として「整列」を行いましょう より |
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取り出しと戻しやすい場所は、簡単に楽に、より早く目的の場所に移動できることです。人間の腕は前後には、約30cmしか動きません。遠くのものを取ろうとすると、腕が伸びきって身体を前に動かすようになります。上の方向には、腕の角度が最大45度ぐらいまでに置きましょう。
材料や工具がたくさんある場合は、作業台や机の上に置くだけでなく、置き場を2階建てや3階建てにするのも良い方法です。作業台の上に小さな棚を作って、その上に置くと2倍~3倍の種類を置くことができます。取りやすく、元に戻しやすい位置を見つけてください。 |
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5S改善を楽しむ【7】「整頓」の準備として「整列」を行いましょう より |
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現場でよく見かけるのですが、作業台の上にレンチセットを置いるケースがあります。よく使うレンチは2~3本であり、全てのレンチを使うことはないでしょう。レンチがセットになっていると、使うたびにレンチを取り出し、そして、戻す必要があります。よく使うレンチだけを、作業台に置くと格段に使いやすくなります。
机や作業台の上にペン立てを置き、たくさんの筆記用具を入れているのも見かけます。よく使うペンは、2~3本しかないと思います。使用するペンだけを、作業台の上に置き、あまり使わないものは、引出しの中に入れてください。ペン立ては中にほこりがたまるし、いつのまにか不要なペンが増えるので、無い方が良いのです。 |
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5S改善を楽しむ【7】「整頓」の準備として「整列」を行いましょう より |
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「清掃」でピカピカになったので、工具や材料などの置き方を整えていきましょう。一般の5Sでは「整頓」に入るのですが、準備として「整列」を行うと「整頓」がうまく行えます。「整列」とは、ものを「直角平行」に置くということです。
工具や文房具などを取りやすくするのはもちろんですが、確実に元に戻せるようにすることが重要です。そのため、出来る限り直角平行にまっすぐに置くと良いのです。ものとものの間は、少し間隔をとると取りやすくなります。よく使うものを手前に、あまり使わないものを、奥の方に置くと、作業効率が良くなります。 |
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5S改善を楽しむ【7】「整頓」の準備として「整列」を行いましょう より |
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あなたの機械は、清掃箇所と清掃日がちゃんと決まっていますか? 毎日行う清掃、毎週行う清掃、そして、1か月に1回行う清掃と決めてことが重要です。毎日、清掃を行えば、10分もかからないと思います。特に汚れは、汚れた時に、すぐに行えば、すぐにキレイになります。しかし、そのままにしておくと、なかなか取れなくなります。
まずは、1台を徹底的に磨きあげると、掃除のコツや注意点が分かります。そして、清掃しやすいように改善を行うことが重要です。古い機械をピカピカに磨き上げて、ガンガン動かしましょう!! |
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5S改善を楽しむ【6】点検清掃から保全清掃へとレベルを上げる より |
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工場に行くと、とても古いのに、ピカピカな機械があります。そういう機械は、キチンと動いています。「もう半世紀も動いています!」という説明を聞くと、本当に感動します。
機械はメンテナンスも重要ですが、それ以上に、機械の清掃が大事です。機械の清掃は、慎重に行うことが重要です。むやみに機械にペンキを塗って汚れをごまかすのではなく、ウエスなどで少しずつ丁寧に油や汚れを取っていきます。
機械を清掃する時には、(1)機械の電源はオフにする (2)センサーなどの機械の位置が再現できるようにする ことを、必ず守りましょう。 |
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5S改善を楽しむ【6】点検清掃から保全清掃へとレベルを上げる より |
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「究極の清掃の姿」は、「汚さない」ことです。ゴミも出ず、汚れなければ、清掃が不要なのです。
ゴミを捨てる際、ゴミの重量を計ることが重要です。発生したゴミの量を、「目で見る管理」するです。
少しでもゴミの発生を少なく出来れば、清掃が楽になります。毎日、清掃していたのが、3日や1週間に1回でもキレイになります。ゴミと汚れが発生しない改善を地道に行うと、清掃がどんどん楽になります。 |
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5S改善を楽しむ【6】点検清掃から保全清掃へとレベルを上げる より |
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床がピカピカに磨かれていて、ゴミのない状態であれば、人はゴミを落とすのをためらいます。それは、何も落ちていないきれいな床であれば、ゴミが落ちていたらひと目で分かるからです。小さなゴミでも異常として感知されるわけです。これが点検清掃のイメージです。
5S活動としてのはじめての床の清掃は、床にはいつくばって、手で水拭き清掃を行うことをお勧めします。普通の床清掃は柄のついたモップを使いますが、はいつくばって拭くと、床のゴミや汚れがよく見えます。汚れが目で確認でき、汚さないようにしようとする意識が芽生えます。これが点検清掃です。 |
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5S改善を楽しむ【6】点検清掃から保全清掃へとレベルを上げる より |
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モップやほうき、雑巾、バケツなどは、どこに置いていますか? 普通は、掃除用具を入れるロッカーの中に入れています。しかし、ロッカーの中では外から見えないため、掃除用具が汚くなっていきます。
汚い掃除用具で掃除していては、決してキレイになりません。外から誰でも見えるように、掃除用具を置くようにします。ロッカーなら扉を取ってしまいましょう。
うす汚れたほうきや雑巾は、置かないようにしましょう。置き場所を決め、ほうきなどには番号を付けてください。常にキレイな清掃用具で、清掃を行いましょう。 |
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5S改善を楽しむ【5】「清掃」とは、いつもピカピカ より |
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会社がキレイになると、訪れたお客様や業者さんが感心し、褒めてくれることもあるでしょう。徹底的に工場をキレイにして、工場を「ショールーム」にしている会社もあるくらいです。
一度でキレイにしようとすると、時間もかかり大変です。少しずつ場所を決めて、清掃を行うのが楽です。徐々にキレイになってくると、気持ちが良くなってきます。どんどん、清掃が進んでいきます。
徹底した大掃除を行うと、あとは日常の短時間の掃除で、キレイが保たれます。「小掃除」という感じで行いましょう。理髪師さんが、髪を刈った直後にこまめに掃除をしているイメージです。 |
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5S改善を楽しむ【5】「清掃」とは、いつもピカピカ より |
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要らないものを取り除いた机の引き出しや作業台には、汚れやゴミ、ホコリがたくさんあります。掃除機やほうきでゴミを取り除き、濡れた雑巾やウエスでしっかり拭き取りましょう。こびりついた汚れは、ヘラのようなものでキレイに取り除きます。
清掃により、清潔感があふれ、すがすがしく感じるようになります。部屋全体が明るくなります。とても気持ち良くなり、生産性向上は間違いないのです。 |
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5S改善を楽しむ【5】「清掃」とは、いつもピカピカ より |
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◇ |
ものが置かれていた下には、汚れがべったりくっついています。ものが減ると、汚れやゴミが見えやすくなります。今まで「要らないもの」が、汚れやゴミを隠していたのです。
このままでは、ものの置く位置を決めにくいです。そのために、整理の後は、清掃を行う方が良いのです。それでは、あなたの周りをピカピカに「清掃」していきましょう。 |
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5S改善を楽しむ【5】「清掃」とは、いつもピカピカ より |
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◇ |
ものが少なくなり、作業がしやすくなり、探し物が少なるだけで、生産性向上につながります。スペースが広くなると、安全性が高まります。不要なものを決めるために、みんなで話しをすることは、職場のコミュニケーションの向上につながります。
最初は、ものだけだったのが、書類に広がり、パソコンのデータに展開され、業務そのものが要るものなのか考えるようになれば、かなりの効果がだせそうです。会社の経営にも影響を与えるようになってきます。 |
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5S改善を楽しむ【4】「整理」で捨てるメリットとは? より |
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21世紀になり、世の中は驚くほど早い変化をするようになりました。個人も会社も、社会に合わせて変化していかなければ、どんどん離れていってしまいます。さらに、その変化を自ら起こせるようになることが重要です。整理は、そのトレーニングになります。つまり、整理とは変化そのものなのです。
ものを一つ捨てると、小さな変化が起こります。たくさんのものを一気に捨てると、大きな変化が起こるのです。スペースが空いて、動きやすくなったとか、仕事がしやすくなったと、変化を感じることができると大きなメリットになります。この変化を起こしたくなる気持ちが改善力になるのです。 |
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5S改善を楽しむ【4】「整理」で捨てるメリットとは? より |
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不要なものを捨てるより、不要なものを買わない方が、大きな効果があります。購入した時は必要だったことは間違いありません。しかし、使われないで残っているということは、購入した量が多過ぎたのです。ひょっとしたら、間違って購入したのかも知れません。世の中の変化の中で、使わなくなったものもあるでしょう。
使わなくなった時点で、捨てることが重要です。使わなくなったものを、大切に取っておいても、使うことはほとんどありません。 |
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5S改善を楽しむ【4】「整理」で捨てるメリットとは? より |
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◇ |
「捨てる基準がないから捨てられない」というお話をよく聞きます。本当にそうでしょうか?
基準は誰が決めれば良いのでしょうか? 社長ですか? 事務局ですか?
いえ、違います。使う人が決めるのが、最も合理的です。使う人が一人でない場合は、みんなで決めれば良いのです。
「みんなで決めて、みんなで守る」ことが重要なのです。 |
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5S改善を楽しむ【4】「整理」で捨てるメリットとは? より |
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◇ |
捨てるメリットは、もっと大きなものがあります。思い切って、まとめてドサッと捨てると、スッキリ感が増します。それは「使う/使わない」を判断し、捨てるという大きな「決断」をしたからなのです。
捨てることにより、「使う/使わない」という「眼力」を身につけられます。そして、捨てるという「決断力」が飛躍的に向上します。この「眼力」と「決断力」は、全ての仕事に活きてきます。整理により、知らず知らずのうちに、あなたは重要な仕事力を養うことが出来るのです。 |
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5S改善を楽しむ【4】「整理」で捨てるメリットとは? より |
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◇ |
「捨てる」と、どんなメリットがあるのでしょうか?
スペースが空いて、スッキリします。とても気持ちが良くなりますが、それだけではありません。
探すムダが少なくなる、紛失が少なくなる、必要なものが手元に置けるようになる、不要なものを買わなくなる など
会社に大きなスペースができて、新しいビジネスにつながった事例もあるくらいです。
このように、職場や工場の環境が整います。なぜ、こんなに不要なものがあったのだろうか?と、考えませんでしたか? 全てお金を出して買ったものなのです。実に、もったいないことです。次回から購入する際、よく考えるようになります。 |
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5S改善を楽しむ【4】「整理」で捨てるメリットとは? より |
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あなたの周りは、「要るもの」だけになり、スッキリして良い状態です。
次に、使わなかったものを「捨てる」のですが、実際には、なかなか捨てられないので、「捨てるものを決める」決断が必要になります。「捨てるもの」とは、(1)1か月以内 (2)3か月以内 (3)半年以内に使わないもの と決めます。
例えば、(2)の「3か月以内に使わないもの」を「捨てるもの」と決めたとします。身の周りから外に出した日を、大きく書いておきます。3か月目に目をつぶって捨ててしまいましょう。捨てる時には、考えてはダメです。何も考えずに、思い切って捨ててしまいましょう。
捨てる時には、せっかく決断して捨てるのですから、捨てる前に一か所にまとめて、写真を撮り、重量を計ります。「トータル何kg捨てた」ということが、5S活動のやりがいになります。 |
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5S改善を楽しむ【3】5Sは「整理」からスタートしましょう より |
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あなたの身の周りを、「今日、要るもの」だけにする簡単な方法をお教えしましょう。
まずは、机の中や作業台のものを、全て外に出してみてください。横にある棚でも、箱の中でも、台車の上でも構いません。全てのものを出した後、ちょっと面倒ですが、使う時に使うものだけを、そこから持ってきて使います。
あなたの身の周りは、今日使ったものだけになります。1週間続けると、「今週、要るもの」だけになり、あなたの身の周りは、すごくスッキリします。 |
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5S改善を楽しむ【3】5Sは「整理」からスタートしましょう より |
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「整理」は、「要るものと要らないものを分けて、要らないものを捨てる」ことです。
これだけのことなのですが、実際にやってみると、かなり難しいのです。
「要るもの」は、「使うか使わないか」で考えると判断がしやすくなります。
そして、「いつ使うか」が重要なのです。今日、今週、今月使うものなどと分類してみましょう。 |
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5S改善を楽しむ【3】5Sは「整理」からスタートしましょう より |
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5Sは、工場や事務所で行うものだと信じていませんか? レストランでも、ショップでも、スーパーでも、どこでもできます。お客さんが入るエリアはキレイなのですが、裏方がまずい状態の店があります。これでは、買う意欲が低下します。
まずは、お金はかけないで、まずは進めていきましょう。お金をかけなければ、失敗した時に、すぐに元に戻すことができます。お金をかけると、どうしても「もったいない」という気持ちが出て来て、捨てることができません。
この「もったいない」は、5Sの大敵です。まずは、身近なところで5Sをスタートしましょう。 |
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5S改善を楽しむ【2】5Sの目的と楽な進め方とは? より |
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「整理」を行えば、確実にものが少なくなりますが、ものが置かれていた下から、ゴミや汚れがいっぱい出て来ます。
次は「清掃」が良いのです。整理を行うと、隠れていた工具などがたくさん出て来ますが、たいていドロドロに汚れています。隠れていたところを、ピカピカになるまで、清掃することが重要です。
ピカピカになれば、「整頓」で気持ちよくものを置くことができます。作業台も床もキレイになっているので、ラベルやテープを貼るのも簡単です。整頓の前に、「整列」として直角平行にものを置くことを行うと、整頓がスムーズにできます。 |
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5S改善を楽しむ【2】5Sの目的と楽な進め方とは? より |
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5Sは、どんな順番で進めれば楽に進むのでしょうか?
一般的には「整理・整頓」と言われているので、整理 ⇒ 整頓と信じている人が多いでしょう。
「5S3定」という言葉を耳にするので、整頓の3定(定位置、定品、定量)が重要であると勘違いして、3定ばかり進める人もいるようです。
5Sを断捨離や片づけと勘違いして、清掃や片づけばかり行う人も多いのです。
残念ながら、これでは上手く進みません。進める順序が重要なのです。
5Sを上手く進めるステップは、(1)「整理」(2)「清掃」(3)-1「整列」(2.5S)(3)-2「整頓」です。 |
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5S改善を楽しむ【2】5Sの目的と楽な進め方とは? より |
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会社のためとか、儲けるために行うと、どうしてもやらされ感が大きくなり、途中でやめてしまったり、イヤイヤ活動することになるのです。
自分のために5Sの推進を行うと、必ず自分の仕事がやり易くなります。
5Sの最初の「整理」により不要なものがなくなると、間違いなく仕事は楽になります。
仕事がやり易くなると、モチベーションが向上し、現場が元気になります。
現場が元気になれば、5Sがどんどん進んでいきます。
生産性や品質、サービスが向上し、お客さまが喜んでくれます。 |
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5S改善を楽しむ【2】5Sの目的と楽な進め方とは? より |
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5S改善は何のために行うのでしょうか? 5Sの目的は、
(1)自分のために(会社で働く人のために)
(2)お客さまのために
(3)社会のために
です。その結果、会社のためになり、会社が儲かることにつながるのです。 |
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5S改善を楽しむ【2】5Sの目的と楽な進め方とは? より |
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5Sは現場改善には必ず必要なものです。「現場改善そのもの」です。
5Sからスタートしなければ、現場改善は上手く進みません。
私は5Sから現場改善に展開させるので、「5S改善」と呼んでいます。
「自分で考えて、実際にやってみて、苦労しながらも実現できた」とき、モチベーションが上がりました。
この「自分で考えて実現できる」ことを体験できるのが5S改善なのです。
5S改善とは「決めて、守る」ことのトレーニング、つまり、「人材育成」そのものなのです。 |
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5S改善を楽しむ【1】5Sとは? さまざまな効果 より |
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5Sは、どんな効果があるのでしょうか?
現場がスッキリして作業が行いやすくなることは、誰でもイメージできます。
単に現場をきれいにするだけではありません。
さまざまな効果を出すことができます。
この効果を知っておくことが、非常に重要です。
5Sを進める時に、現場が良くなることをイメージすると、大きなやる気が生まれてくるためです。 |
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5S改善を楽しむ【1】5Sとは? さまざまな効果 より |
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「整頓」は、「必要なものがすぐに取り出すことができ、そして、すぐに元に戻すことができること」です。
最適な置き場所を決めて、みんなで守ることが重要です。
最初は、「整列」という「ものを直角平行に置く」ステップを行うと、整頓がしやすくなります。
「清潔」は、この3Sをずっと維持すること
「しつけ」は、みんなで決めたことをみんなで守ることです。 |
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5S改善を楽しむ【1】5Sとは? さまざまな効果 より |
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「整理」は、「要るものと要らないものを分けて、要らないものを捨てる」ことです。
これだけのことなのですが、実際にやってみると、かなり難しいのです。
それは、「要らないもの」を判断しなければならないからです。
たいていの場合、「要らないもの」が決められないのです。
「要るもの」とは、「使うもの」と考えると判断がしやすくなります。
「清掃」は、「いつもピカピカにきれいに保つこと」です。
いつ清掃を行うか(毎日、毎週、毎月)、そして、どこをどのように清掃を行うのかを決めて、しっかり清掃することにより、継続する習慣が身に付きます。 |
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5S改善を楽しむ【1】5Sとは? さまざまな効果 より |
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5Sは、現場がスッキリして作業が行いやすくなることだけでなく、安全性が高まる、生産性が向上する、品質が安定するなどのさまざまな効果を出すことができます。
5Sは現場改善には必ず必要なものです。「現場改善そのもの」です。
5Sからスタートしなければ、現場改善は上手く進みません。
5Sから現場改善に展開させるので、「5S改善」と呼んでいます。
5S改善とは「決めて、守る」ことのトレーニング、つまり、「人材育成」そのものなのです。 |
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5S改善を楽しむ【1】5Sとは? さまざまな効果 より |
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5S改善の推進は、「整理・清掃・整頓」の3Sを、この順番で進めることを推奨しています。
この3Sをきっちり進めると、後の2Sである「清潔・しつけ」が出来るようになります。
「整理」は、要るものと要らないものを分けて、要らないものを捨てること
「清掃」は、いつもピカピカにきれいに保つこと
「整頓」は、必要なものがすぐに取り出すことができ、そして、すぐに元に戻すことができること
「清潔」は、この3Sをずっと維持すること
「しつけ」は、みんなで決めたことをみんなで守ること。 |
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5S改善を楽しむ【1】5Sとは? さまざまな効果 より |
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