現場改善ヒント提案する現場改善コーチです

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5Sを楽に楽しくコーチしましょう!! 現場改善コーチが伝授します
【まえがき】 
今、私の居住地で、「5Sの教育」について盛り上がっています。
数社の自社内で、すでに、5S実践活動が進められているのですが、5S教育を行いたいと言っています。
5Sとは、「整理・清掃・整頓」の3Sをはじめとした現場改善の活動です。

そこで「5Sを社内で指導できるリーダーの育成」について、数社の社長が集まって熱い議論をされています。
何故なのでしょうか?
その会社は、それぞれに5Sの実践活動は出来ています。
しかし、すぐにマンネリになり、それを突破できる現場リーダーが必要であるということなのです。

私も、非常に重要なことだと考えています。
5Sや現場改善を行おうとすると、コンサルタントに指導してもらうのが一般的でした。
しかし、コンサルの指導が終わると、活動が停滞してしまうのです。

日本の各地で、たくさんの5S教育が行われています。
私も「5Sインストラクター研修」に参加したことがあります。
その研修は、座学+実践活動で、とても充実していました。
しかし、研修を修了しても、5Sを上手く推進できない人もいたようです。
教えるためのスキルの訓練の場が少なかったのが原因だと考えます。

指導しているのが、ほとんどコンサルタントですので、教育はしてくれますが、人材育成はしてくれないからなのでしょう。
研修生が教えられる実力をつけると、コンサルが不要になってしまうからです。
私もコンサルだったら、間違いなくそうしますから、やむを得ないですね。
海外でOJTが出来ない理由と同じです。
※OJT(オン・ザ・ジョブトレーニング:仕事の中で教育をおこなうこと)

今からの日本の現場では、どんな人材育成は重要なのでしょうか?
私の考える人材育成のあるべき姿は、「自分で考えて、行動できる人」を育てることです。
長い学校教育がテキスト中心なので、考える習慣が少ない若者が多いようです。
決して考えることが出来ないのではありません。

人材育成には、ビジネスマナーはじめ、大きく分けると固有技術と管理技術の習得が必要となります。
固有技術とは、仕事に必要な技術や技能です。
技術系であれば設計や機械の組み立てなど、営業であればマーケティングやプレゼンなどの技術です。
固有技術の研修はターゲットが明確なので、比較的、行いやすいです。

しかし、管理技術は多岐にわたり、仕事によって必要なスキルが異なるため、難しいケースが多いのです。
5S、IE、QCなどたくさんのスキルがあり、何から行えば良いのか悩むのです。
管理技術は固有技術の成果を大きくするために、非常に重要なのです。

今まで、色々な人材育成を行ってきましたが、少ないパワーで効果を出せる方法に気が付きました。
それは、「人に教えること」です。
かつてのOJTもその一つであったため、これが日本の強みになったと考えられます。

人に教えることを、「楽(らく)に楽しくコーチする」ように出来れば最高です。
「最少のパワーで」つまり楽に、そして、楽しくコーチすることです。
そのコーチに、もっとも適しているのが「5S」だと考えています。
つまり、楽に楽しく「5Sリーダー」をコーチすることがもっとも良い人材育成になるのです。

5Sは、一般的には、会社運営の基礎とか、革新や改善の準備だと言われますが、大間違いです。
5Sは会社運営そのものであり、5Sの推進から革新や改善に発展できるのです。
特に、現場改善を推進する場合は、必ず、5Sからスタートしなければ、絶対に上手くいかないと考えています。

「5Sリーダー」を育成には、5Sだけでなく現場改善の実践がとても重要です。
しかし、IEやQCなどの管理技術の習得だけでは、現場改善はあまり進まないのです。
「5S+改善」が一人で出来るようになることが、人材育成に適しているのです。

「5S+改善」の習得には、教育と訓練の両面が重要になります。
つまり、座学だけでなく、5Sや現場改善の実践の場が必要になるのです。
この教育と訓練を、中小企業だけでも運営できるように考えています。
中小企業でできれば、当然、大企業でも出来ます。

そのために重要な点があります。

・コンサルではなく「コーチ」
・指摘ではなく「ヒント」
・補助金をあてにせず「自主運営」

会社内の「5Sリーダー」として、どんなことが必要でしょうか?

・5S改善が好きになる
・5S改善の最低限の知識
・5S改善が自分で実践できる
・5S改善の現場指導ができる
・5S改善を通して会社間の交流を行う
・5S改善の自分のスキルレベルが分かる

5Sが好きでなければ馬力は出ないし、自ら実践活動もしないでしょう。
まずは、自分で満足のいく5S改善が出来ることが最初だと考えます。
自分で5S改善を楽しく実践することができる状態です。

会社内でOJTで5Sを定着しようとするのですから、5Sリーダーのモチベーションが重要になります。
その一つに、自分のスキルレベルがどのポジションなのか知ることが有効だと考えています。
技能系だと国家資格がありますが、5Sには資格がないので、どのように本人に自覚してもらうかが難しいところです。

もし数社が集まれるのであれば、5S改善を通して会社間の交流が出来れば良いなと思います。
ある会社の常識は、他の会社の非常識であることが多いので、改善案の共有は重要です。
改善事例がノウハウ集になれば素晴らしいと考えています。

将来的には、5Sリーダー研修修了生の中から、この5Sリーダー研修の指導ができる先生ができる人が現れて欲しいと願っています。
いえ、育成していかなければいけないと考えます。
人を教えるのが最大の自分の勉強なるからです。

5Sリーダーを指導するのですから、本物の先生になれます。
かなりの自信になることでしょう。
同時に、研修の運営を楽に行えるようにして、自主運営できるようにしたいと考えています。

どのように進めていけば良いのか、これから詳細に考えていきます。
 
     
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