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誰にも聞けない「セル生産」 現場改善コーチが伝授します
【Q14】セル生産方式は、どのように活用できますか?
多品種少量生産のためのセル生産方式でしたが、コンベアラインより生産性が高めることが出来ました。
そのため、U字ラインを代表とする様々なセル生産ラインが作られました。
しかし、高いIE技術で巧妙に作られたラインは、労働力の流動化の中で、消えていくことになりました。
セル生産ラインを使って生産するのが難しくなったためです。

しかし、本来のセル生産方式の目的を思い出してみましょう。
「非定員制のライン」であることでした。
つまり、作業配分が調整しやすいラインだったのです。

高い生産性を追求するため、最大限の作業配分を行った結果、新人が入れなくなってしまったのです。
しかし、作業配分が簡単であれば、使えるのではないかという疑問が残ります。
ベテランの半分程度の工数を新人に生産してもらえば良いのです。

実は、私もセル生産方式全盛の時には、高い生産性ばかり追求していたのです。
しかし、思い出してみると、その当時に見学させて頂いた中に、作業配分を工夫していた工場があったのです。
見た目には、生産性が良く見えなかったので、気に留めることがなかったのです。
今、思い出してみると、新人には簡単な作業をさせ、ベテランがメインの組立を行っていたのです。
実に、理にかなったラインだったのです。

作業者全員が、多能工でなくても大丈夫なのです。
作業配分を作業者の能力に応じて配分すれば良いのです。
コンベアがない分、作業配分が柔軟に行えます。

ただし、少しのIE工程改善のスキルが必要となります。
標準作業、標準時間、レイティングなどです。
作業配分を行うために、標準作業組合せ票か山積表が使えれば大丈夫です。
難しい内容ではないので、勉強する気になれば、すぐに学ぶことができます。

現場に数人のIEスキルを持ったメンバーが居れば、セル生産方式は今でも使えると確信しています。
もし、やってみようと思われたら、お声かけください。
     
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