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あなた一人で、手抜きでできる「速効の整理清掃改善」
【11】誰が見ても分かるようにしましょう 
取り出し、元に戻しやすい位置に置けるようになりました。
しかし、そのままにしておくと、しだいに工具やペンがなくなっていきます。
こんな経験は、ありませんか?

なくなると、とてもイライラします。
それは、工具やペンが元に戻らないからです。
決めた位置を変わらないようにすることが重要です。

そのため、誰が見ても、正しい位置であることが、一目で分かるようにします(B009,B022,B023,B024,B025)
つまり、正しい置き場所に「ラベル」を付けるのです(B010)
置く場所を決めるためには、3つのことを決める必要があります。

「定位置、定品、定量」

ものを置く位置、何を置くか、そして、数量を決めます。
例えば、「作業台の真ん中に、ドライバーを、1本」という感じです。
3つのことを決めるので、「三定(さんてい)」と呼ばれています。

誰が見ても分かるようにするには、ラベルを貼りつけます。
ラベルは、ラベルプリンター(テプラなど)で作成しましょう。

ラベルを作って机に貼り付ければ、「定位置」と「定品」は決まります。
工具や品物にもラベルが必要ですが、見れば分かるものは、ラベル無しでも構いません。
特殊なものは名前が分からないので、工具や品物にも名前ラベルを貼り付けた方が分かりやすいです。

数量は、ラベルに品名と一緒に、例えば「レンチ/1本」と書けば簡単です。
また、品物の周りに細いテープで囲う方法もあります。
囲った中には、必要な数量だけしか置けないようにしておきます。

ラベルをマグネット・シートに貼り付け、マグネットを作業台に貼るという方法もあります。
品種によって置く場所を変えたい時は、位置の変更が簡単で便利です。

工具など、たくさん使用している場合は、ラベルを作成するのが大変ですね。
その場合、写真を使うと楽です。
工具を並べた状態で写真を撮り、原寸大で印刷して貼り付けます。
写真だと、どの工具をどこに置くのか、一目でわかりますね。
工具の名称が必要な場合は、印刷したシートにフリーハンドで書けば良いでしょう。

一枚のシートで、多くの品物の場所を決めることができます。
カラー印刷も簡単に出来るので、さらに分かりやすいでしょう。
改善を行って場所が変わった場合は、写真を貼り直すだけで済みます。

工具の形にくり抜いたマット(姿置き・形跡管理)を見かけます。
カッターでくり抜いて作るので製作が大変な上、汚れやすいのでお勧めしません。
改善して変更した際は、その都度、新しく製作しなければいけませんね。
そんな作業は手間がかかるだけで、改善にブレーキがかかってしまうものです。
現場改善は、楽に楽しく進めたいものです。

決めた位置に置くと、作業がスムーズになります。
作業にリズムが生まれてきます。
反対に、ものがなくなった時の探す動作は、リズムを大きくこわしてしまいます。

はじめての工場に行って、正しい位置が一目で分かるのは、とても感動します(B021)。
この工場は「整頓」が出来ていると感じます。
誰が見ても分かるようにすることは、現場以外の人に感動を生むのです(B019,B020)。

「整頓」のレベルが高いと、現場が引き締まっている印象を与えます。
 
     
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