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【10】「整頓」とはすぐに元に戻せる 
「整列」で、作業台や机の上がスッキリしました。
見栄えだけでなく、作業性も良くなっているのです。
でも、良い状態は、なかなか続かないのです。

しばらくすると斜めになったり、工具がなくなったりします。
どうすれば、良い状態を維持きるでしょうか?
これが、「整頓」なのです。

「整頓」の頓とは、「すぐに」という意味です。
「すぐに」することは2つあります。
一つは、すぐに「取り出せる」こと、もう一つは、すぐに「元に戻せる」ことです。
特に、次に使うために、すぐに元に戻せることが重要です。

今置いている場所が、一番、取り出しやすく、元に戻しやすい場所でしょうか?
取り出しと戻しやすい場所は、簡単に楽に、より早く目的の場所に移動できることです。

例えば、作業台で製品を組む場合、工具や材料は、出来る限り、製品に近い方が早く組めます。
「整列」で行った直角平行を崩さすに、出来る限り、近い場所に移動させてください。
組立てを行いながら、少しずつ場所を変化させるのも良いことです。

手元を、スマホやデジカメで動画を撮影しておくと、後から自分一人でも分析することができます。
例えば、ドライバーを作業台に戻す場合を考えてみましょう。
ドライバーを作業台の上に戻す場合、ドライバーの向きを変えるため、手の回転が必要になります。
ペン立てのようなものがあると、手に持っている姿勢のまま戻せるようになります。
これだけで、手の動きがスムーズになり、作業が早くなるのです。

全ての必要なものを、あなたの近くに置いておくことは出来なません。
頻繁に使う工具などを優先して、手元に置きましょう。
あまり使わないものは、少し遠い位置に置いても、全体の作業時間にはあまり影響がありません。
使わないものを近くに置けるほど、スペースはないでしょう。

材料や工具がたくさんある場合は、置き場を2階建てや3階建てにしても良いのです。
作業台の上に小さな棚を作って、その上に置くと2倍~3倍の種類を置くことができます。
製品と同じ高さ、 つまり、1階が一等地です。
あまり使わないものを、2階や3階に置くと、全体として効率が良くなります。

人間の腕は、約30cmしか前後に動きませんので、腕が伸びきらない位置に置きましょう。
上の方向には腕の角度が最大45度ぐらいまでにします。
高く積みすぎると取りにくくなるので、ものの大きさにもよりますが、3階建てまでが望ましいです。

「整列」で決めた位置を、作業をしやすい位置に工夫することが、「整頓」の第1歩です。
取りやすく、元に戻しやすい位置を見つけましょう。
 
     
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