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【15】ライン作業での改善方法
ここで少し切り口を変えて、ライン作業を考えてみましょう。
作業一つひとつの改善方法は同じなのですが、ライン特有のムダがあるためです。

ライン作業とは、次のようなものです。

①コンベアを用いて数人で行う作業
②手で送りながら数人で行う作業
③U字ラインのような数人で行う「セル生産ライン」

ライン作業の場合、複数の人で行うのが特徴です。
大量生産時代は、50名や100名のコンベアラインがありました。
実に壮観でした。

私が入社した30年前には、IE手法を駆使した生産性の高いラインがありました。
日本の製造業を牽引したラインですが、今は見ることができません。

全ての組立作業を、一人ひとりに分けて、同時に作業を行います。
一人ひとりの作業は少ないので、短時間で作業を習得することが可能です。
日本の製造業は、急速に拡大したので、新しい人をどんどん採用しました。
そのため、新人でもすぐにラインで作業できる必要があったのです。

コンベアが、材料や製品を運搬するので、運搬のムダが少ない点も良かったのです。
大量生産時代には、非常に優れたラインだったのです。

しかし、多品種少量生産時代になると、このコンベアラインが、足を引っ張るようになりました。
なにしろ、少ししか生産がないので品種切替だらけになります。
ラインがいつ動くのという感じになってしまいました。
10分で切り替えて、生産は1分で終了という感じです。

コンベア自体は悪くないのですが、コンベアラインには大きな問題点がありました。
ラインの一人が工夫して作業改善しても、ライン全体が良くならないということです。
そのため、ラインの一人ひとりが、あまり工夫しなくなってしまいました。
改善はスタッフが考え、コンベアのメンバーは決められたことだけを行えば良かったのです。

しかし、数名程度の手送りのラインは、今でも役に立つラインです。
実際に使っている工場も多いと思います。

そのため、この問題を解決することが重要です。
ラインの一人ひとりが工夫して、ライン全体を良くなるようにするのです。
ライン作業のための改善方法があります。

ライン作業を行っている場合は、次の【16】に進んで下さい。
ライン作業のない場合は、【18】まで飛ばして下さい。
 
     
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