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あなた一人で、手抜きでできる「ムダなし楽々改善
【14】 ムダとは?
私が小さい時に、「楽しいムーミン一家」というテレビ番組がありました。
そこに「ジャコウネズミ」というおじいさんが登場します。
いつも、「ムダじゃムダじゃ、まったくムダじゃよ」とつぶやきます。
何故か、その「ムダ」が、私には響いたのを思い出します。

「ムダ」とは、いったいどんなものでしょうか?

「ムダ」を考える前に、ムダの反対は何でしょうか?
ムダの反対は「付加価値」です。
つまり「価値」です。お客さんが、お金を払ってでも欲しいものです。

例えば、自動車のトヨタさんでは、次のように言われているそうです。
鉄板に穴をあける作業の場合、鉄板を運んできて、プレスにセットし、スイッチを押して穴をあけます。
その「ゴーン」という穴をあける瞬間だけが、価値のある仕事であると考えるそうです。

もちろん運んだり、セットする作業もあります。
それらは、穴をあけるための準備であり、ゼロには出来ませんが、出来る限り、少なくしたい作業と考えるのだそうです。
つまり、穴をあける瞬間以外の作業には、すべて「ムダ」があると考えられています。
これが、トヨタさんの考え方です。

あなたの作業を、一度、分析してみましょう。
スマホやデジカメで、30分程度、撮影してみるとよく分かります。
作業一つひとつを分類して、お客さまがお金を払ってくれる作業であるか考えてみてください。
次のムダがないか分析してみましょう。

1番目は、「手待ち」のムダです。何もしていない状態です。
何もしていないのは大きなムダです。
これは時間がムダです。
あなたでは解決できないケースが多いので、かなり手ごわいムダです。

2番目は、「歩行」のムダです。
特に、手に何も持たずに歩いていることはありませんか? 
歩いていると仕事をしているような錯覚を感じるので、とてもやっかいなムダです。   

3番目は、「探し」です。
あなたは、一日に何回、ものを探していますか?
結構な回数になっていませんか?
探して出てきたら、まだいいのですが、探しても出てこない場合、また、発注する・・・
こんなことが起きていませんか?

さらに、たくさん発生しているのが「手の動きのムダ」です。
手を伸ばして遠くから取っていませんか? 
腰を曲げたり、身体をねじったり、しゃがんで取っていることはありませんか?
小さなムダですが、少しずつ発生するので、見逃しがちなムダです。

パソコン作業でも、ムダが発生しています。
例えば・・・ エクセルやワードで文書を作成する場合、マウスを使って入力します。
マウスは画面を見ながら、カーソルの位置決めするので神経を使う作業です。
気がつかないうちに時間がかかっていて、ムダが発生しています。

さあ、これらの「ムダ」を、なくしていきましょう!!
 
     
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