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【12】 ラベルをつけてみよう
取り出し、元に戻しやすい位置に置けるようになると、その位置を変えないようにする必要があります。
他の人が見ても、一目で正しい位置であることが分かれば、さらに良いですね(A026)
そのためには、ラベルを付けるとわかりやすいです。

置く場所を決めるためには、3つのことを決める必要があります。

「定位置、定品、定量」

ものを置く位置、何を置くか、そして、数量を決めます。
例えば、「作業台の真ん中に、ドライバーを、1本」という感じです。

3つのことを決めるので、「三定(さんてい)(B006)」と呼ばれています。

誰が見ても分かるようにする(B003)には、ラベルが便利です。
ラベルは、ラベルプリンター(テプラなど)で作成しましょう。

ラベルを作って机に貼り付ければ、「定位置」と「定品」は決まります(B004)
品物にもラベルが必要ですが、見れば分かるものは、ラベル無しでも構いません。
特殊なものは名前が分からないので、分りやすくするために品物にも名前ラベルを貼り付けます。

数量は、ラベルに品名と一緒に、例えば「レンチ/1本」と書けば簡単です。
また、品物の周りに細いテープで囲う方法(F004)もあります。
囲った中には、必要な数量だけしか置けないようにしておきます。

ラベルをマグネット・シートに貼り付け、マグネットを作業台に貼るという方法もあります(A011)。
場所を変えたい時は、簡単に位置の変更ができます。

どんどん改善できることが重要なので、時間をかけないで作成することが重要です。
生産品種の変更などで、あまり使わないものが出てきたら、一等地(1階)から離れた場所や2階~3階に移動させましょう。
状況や変更内容に応じて対応することが重要なのです。

工具など、たくさん使用している場合は、ラベルを作成するのが大変ですね。
その場合、写真を使うと楽です。
工具を並べた状態で写真を撮り、原寸大で印刷して貼り付けます。(B008,B027) (A021)
写真だと、どの工具をどこに置くのか、一目でわかりますね。
工具の名称が必要な場合は、印刷したシートにフリーハンドで書けば良いでしょう。

一枚のシートで、多くの品物の場所を決めることができます。
カラー印刷も簡単に出来るので、さらに分かりやすいでしょう。
改善を行って場所が変わった場合は、写真を貼り直すだけで済みます。

工具の形にくり抜いたマット(姿置き・形跡管理)を見かけます。
カッターでくり抜いて作るので製作が大変な上、汚れやすいのでお勧めしません。
改善して変更した際は、その都度、新しく製作しなければいけませんね。
そんな作業は手間がかかるだけで、改善にブレーキがかかってしまうものです。

「整理」で使わないものを捨て、「清掃」でピカピカになり、「整列」「整頓」で使いやすくなりました。

改善前と比べて、かなり楽に早く作業が出来るようになっていませんか?
ここまで改善を進められたら、この先は楽しみながら改善を行っていけるはず。

また、整理から見直してみてください。
前には気付かなかった改善点が発見できると思います。

さらに、楽になります!!

楽になった時間は、あなたの時間です。
次の改善の時間に使ってください。
 
     
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