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誰にも聞けない「セル生産」 現場改善コーチが伝授します
【Q1】「セル生産」とは、どんな生産方式なのですか? 
「セル生産」という名前を聞いたことがある人がおられるでしょう。
でも、どんなラインであるかは、説明できないと思います。
「コンベアのないライン」とか、「立ち作業のライン」とイメージされたかも知れません。

そうなんです。知っているようで、知らないのです。
「セル生産ライン」とは、コンベアを取り除いた、ワークを手送りするラインのことを指します。
その形状から、「U字ライン」や「二の字ライン」と呼ばれています。
一人で生産するので、「一人屋台方式」と呼んでいるラインもあります。

色々な定義があるようですが、私はひと言でいうと、次であると考えています。

「セル生産ラインとは、ライン定員の決まっていないライン」

日本の製造業が急速進化ができたのは、コンベアラインのおかげです。
このコンベアラインは、ラインの人数、つまり、定員の決まっているラインです。
定員を変えることも不可能ではありませんが、非常に難しいのです。
コンベアのメンバーが欠席すると、別のメンバーが必ず入らなければ生産ができないのです。

コンベアラインは、IE改善を行い、どんどん生産性を上げることができました。
そのおかげで、安い製品を全世界に送ることができました。
しかし、バルブ崩壊後、このコンベアラインは、日本の製造業の重荷になりました。

バブル崩壊後、生産数は激減しました。
反対に、価値観の多様化のため、生産品種はうなぎ登りだったのです。
コンベアラインは、大量生産に強いラインだったので、大変なことになりました。
品種切替が、簡単にできないのです。

1時間かけて品種切替を行って、その生産は10分間で終了という感じになってしまいました。
そこで、登場したのが「セル生産方式」なのです。
1990年台に、日本で進化しました。
しかし、2000年後半には、かなり衰退してしまいました。

どうしてなのでしょうか?
 
     
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