メールマガジン「楽々改善ストリート4」第10号をお届けします。
豪雨被害が、心配です。
実は、ちょうど四国に行っており、2日間、足止めになってしまいました。
帰りはJRを予約していたのですが、帰る前日に運休になってしまいました。
高速バスの方が雨には強いだろうと思い予約しましたが、帰る当日に運休になりました。
それから3日間、JRも高速バスも運休になってしまったのです。何とか空路で帰れました。
雨だと甘く考えていました。大きな被害に心が痛みます。
危機管理の重要性を再認識しました。
楽々改善ストリート4では、ムダを価値に変えこんな場合、どうすれば良いか考えてみましょう。
実際に5S改善を実践するために、具体的な事例を通して、あるべき進め方を見つけたいと思います。
次の手順で進めて下されば、嬉しいです。
(1)最初の週に課題を、皆さまにお送りします。
(2)1週間、どうすれば良いか考えてみてください。
(3)次週に、あるべき姿の一例をお送りします。
つまり、2週で完結するようにお送りします。
ここに登場する「おおきにXX」のあるべき姿で進めて欲しいと願っています。
今回は、あるべき姿の一例をお送りします。
あくまでも、一つの考え方ですので、イイとこどりをして活用頂ければありがたいです。
進めていく中での「悩んだこと」はじめ、ご意見・ご提案をお待ちしています。
※HPからご登録頂いた方、名刺やメールを頂きました方に発信させて頂いています。
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10回目:あるべき姿
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◇整理で要らないものを無くしましょう(正しい:〇 微妙:△ 良くない:×)
「おおきに商事」での話です。
5S活動として整理からスタートしました(〇)。
推進するメンバーが集まって(〇)、「要るものとは使うものであること」に決めました(〇)。
進め方のディスカッションを行い(〇)、モデル職場で行った方が良いとの意見も出ましたが(△)、それぞれのメンバーの職場で同時に行うことにしました(〇)。
Aさんの職場では、棚から使わないものを取り出し(×)、箱に入れて倉庫に入れました(△)。
Bさんの職場では、とりあえず棚からすべてのものを取り出し、別の場所に並べました(〇)。
そして、使った後に棚に入れることにしました(〇)。
Cさんの職場では、棚にあるものすべてに付箋をつけ(△)、使ったら付箋を外すことにしました(△)。
<では、解説です>
5S活動として整理からスタートしました(〇)⇒その通りです。
推進するメンバーが集まって(〇)⇒5S推進のメンバーみんなで同時に進めることが重要です。
「要るものとは使うものであること」に決めました(〇)⇒その通りです。みなさんで、しっかりイメージしてください。
進め方のディスカッションを行い(〇)⇒どんどん情報交流をして欲しいです。
モデル職場で行った方が良いとの意見も出ましたが(△)⇒モデル職場でも悪くないです。
ただ、モデル職場が出来上がった後の、横展開が難しいのです。
同じような職場であれば横展開は容易ですが、ほとんどの場合、同じように展開できないのです。
それぞれのメンバーの職場で同時に行うことにしました(〇)⇒多少のバラツキは生じますが、全職場で進める方が、結局、早く良くなります。
Aさんの職場では、棚から使わないものを取り出し(×)⇒少ししか取り出せないことが多いので、このやり方は非効率的です。
箱に入れて倉庫に入れました(△)⇒倉庫に一時的に入れるのは良いのですが、箱に入れるのは△です。中身が見えないからです。
箱に入れる場合は、中が見えるようにしましょう。
Bさんの職場では、とりあえず棚からすべてのものを取り出し、別の場所に並べました(〇)⇒まずは、すべてのものを取り出してみましょう。
ひとつの棚、全てを取り出すのが難しければ、数段だけ行っても構いません。
積み重ねず、広げて並べてみましょう。こんなものがあったのかと、首をひねるものが出てきます。
使った後に棚に入れることにしました(〇)⇒使ったものだけを元に戻すので、確実に要るものだけになります。
1週間、継続すると、今週、使ったものになります。びっくりするほど、少なくなることが多いです。
Cさんの職場では、棚にあるものすべてに付箋をつけ(△)⇒付箋のことを5Sでは「赤札」と呼び、「赤札作戦」といいます。
市販の付箋でも構いませんが、必ず、貼り付けた日付を書きましょう。
使ったら付箋を外すことにしました(△)⇒使ったら、付箋=赤札を外します。
「1ヶ月」などと期間を決めて、1ヶ月後、赤札の貼られているものを棚から取り出します。
小物が多い場合には、赤札を貼るのに手間がかかるので、あまりお勧めできません。
※このように、5S活動のスタートである整理を効率良く、精度良く行うことが重要です。
整理を徹底的に行わないと、整理に続く清掃や整頓が、とても大変になります。
特に、たくさんのものがある職場の一つ一つの場所を決める整頓は、恐ろしく手間がかかります。
メンバー全員で、要らないものを徹底的に職場からなくして欲しいのです。
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