5S活動から現場活動に発展させるヒント集です

あなた一人で手抜きでできる楽々改善。楽に楽しく現場改善しましょう! 楽々改善舎
1人で学ぶ
「5S改善を止めないための15のヒント」 -5S活動の誤解-
15.5S改善に失敗なし。どんどん進めましょう
継続的に5S改善を進めると、どんどん現場が変化していきます。一度、改善前の写真を見てみましょう。きっと、こんなだったっけと思うことでしょう。きっと作業も楽になっていると思います。 5S改善を、楽しく進めることができましたか? 楽しくなければ、5S改善を継続することができません。最初は、ちょっと大変だったかも知れませんが、だんだん、身の回りが変化してくると楽しくなってくるものです。

5S改善をどんどん推進されることを、自信をもってお勧めできます。それは、5S改善には失敗がないからです。現状の業務を推進しながら、5S改善を行うため、必ず業務に役立つのです。差が出るとすれば、5S改善による効果の大小だけです。小さな効果は必ず出せます。小さな効果が出ると、連鎖的に次の効果が出るものです。一発だけの大きな効果を狙うより、小さな効果の連発の方が、結果的には良くなるケースが多いと感じます。

もし5S改善を行って、仕事がやりにくくなったら、それは改善案が悪かっただけです。すぐに、やめれば良いのです。ゼロに戻るだけで、決してマイナスになることはありません。効果のでない改善案を一つ知ることができたと考えるのが良いでしょう。メンバーが集まって、ディスカッションを行えば、いくつもの新しい案がすぐに出てきます。現場には、改善のヒントがたくさんあるものなのです。

トヨタ自動車では、「朝令暮改でも遅い」という言葉があるそうです。朝令暮改とは「朝出した命令が、夕方にはもう改められる」という意味で悪い意味に使われるのですが、トヨタでは夕方では遅いと言っているのです。良くないと分かったら、すぐに改めなさいと教えています。素早い改善を継続的に行うことにより、あれだけの利益を上げられる企業に成長したのです。

さらに、私は「手抜き」で5S改善を行って欲しいと考えています。「手抜き」とは、「さぼる」という意味ではありません。歩行や大きな手の動きなどのムダな作業をしないようにすることを意味します。ムダな作業をなくせば、作業は確実に楽になります。身体も楽になります。そして、会社で改善を行うと、報告書の作成や発表など本来の改善以外のパワーが必要になります。改善を上手く進めるためには、この改善以外のパワーを最小にすべきだと考えています。報告のための5S改善では、まったく意味がないのです。

5S改善を継続的に推進することにより、あなたと職場のメンバーの仕事は、仕事が確実に楽になります。すると職場が元気になり、生産性が上がったり、品質も良くなったりします。人のパワーというのは、それほど素晴らしいものなのです。職場が元気になると、その結果、会社も儲かるのです。「一人一人が楽になる」ことが、もっとも重要であり、それを目標とすべきです。あなたの周り、あなたの会社、そして、日本の現場から「ムダ」を、なくして欲しいのです。「ムダ」を、どんどん、「楽(らく)」と「楽しさ」に変えていってください。あなたの素敵な「5S改善」を、楽しんで欲しいと、強く願っています。

5S活動 現場改善をはじめましょう
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