現場改善ヒント提案する現場改善コーチです

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1人で学ぶ
一瞬で分かる「工場を見抜く眼力
【9】通り診断で工場を見てみよう 
工場を見る「切り口」が分かったので、早速、通り診断を行ってみましょう。
同じ現場であっても、切り口を明確にした後で、もう一度、通り診断を行うと、驚くほどたくさんの項目にメモが書かれるようになります。
やはり、通り診断を行う時には、「切り口」が重要なのです。

私は、A4の紙の縦軸に切り口、横軸に良い点と改善点とを表にしたシートを用いています。
もちろん、小さな手帳でも構いません。
とにかく気付いた点を、どんどん、メモしていきましょう。

メモする時に、ちょっとした工夫があります。
単に「床のライン」「ダンボール」「機械が停止」だけと書くと、後から見た時に何だったっけ?ということになります。
少し面倒ですが「~のために、~の問題がある」という形でメモすると、後から分かりやすいです。
例えば、「床のラインの汚れ→整頓に問題」と書いていくと、現場の様子を思い出せます。
さらに、工程やラインがたくさんある場合は、成型(工程)やL1(ライン1)などとメモすると、さらに分かりやすいです。

時間を決めて、通り診断を行うのが良いです。
「30分で20件以上、見つけよう」と目標を決めて行うと、さらに良いです。
見つけた、良い点と改善点は、通り診断が終わってから、まとめを行いましょう。

もちろん一人でまとめてもいいのですが、数人でディスカッションすると、自分が気づかなかった点を知ることができ勉強になります。
通り診断を行う時に使ったシートをそのまま使って、まとめを行えば良いでしょう。
手順は、次のように行うと楽にできます。

①ホワイトボードやA3以上の大きなシートに、切り口を書きます
②良い点と改善点(問題点)を切り口ごとに、一人ずつ言って書いていきます。
③同じ点を見つけたメンバーが居る場合は、何人いたか書いておくと良いでしょう。
④全部の切り口に書けたら、切り口ごとに相談して、もっとも重要な項目に赤で印を入れましょう。
⑤スマホやデジカメで撮影して、まとめを共有しましょう。

時間が許せば、赤で印を入れた重要な改善点のアイデアをイラスト化しましょう。
これで、数件の改善案が出来上がりです。
もし暇があれば、後日、エクセルなどで清書ができればいいですね。

通り診断から、アイデアのイラスト化まで、2時間もあれば出来ると思います。
どんどん、通り診断~まとめを行って、工場を見る眼を向上させてください。
 
     
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