誰にも聞けない「在庫削減」 現場改善コーチが伝授します |
【Q15】定着させるためには? |
在庫削減が進んでくると、次に心配になるのは、どのように維持するかということです。
継続して生産方式で生産を行うために、重要なことがあります。
ISO9000シリーズの要件にも入っている「継続的改善」です。
ずっと現場改善を続けるということです。
これを行わないと、必ず生産性が低下したり、大きな不良が発生したりします。
慣れにより、現場のモラールの低下、つまり、やる気が低下するのが原因です。
何だか難しそうですが、そんなことはありません。
もっと大きな効果を出すために、レイアウト改善に向けての「5Sの推進」が重要です。
現場メンバーで、どんどん現場改善を進めていって欲しいのです。
私が提唱している「手抜きで進めるムダなし楽々改善」を行うのが楽です。
「ムダなし楽々改善」は、ムダを「楽(らく)」と「楽しさ」に変える現場メンバーで進める現場改善です。
手法の一つ一つは、「5S」や「IE」はじめ、今までにある方法です。
思いきり大胆に不要な部分を取り除き、最も効率の良い方法で進められるように工夫しています。
一人ですぐにスタートでき、即、効果が出せます。
自分だけのために、「ムダなし楽々改善」を行うのであれば、会社に報告書を出す必要も無いのです。
つまり「手抜き」で進めて欲しいのです。
「手抜き」とは、「さぼる」という意味ではありません。
歩行や手待ちなどのムダな作業をしないようにすることです。
ムダな作業をなくせば、作業は楽になります。
誰も見ない報告書の作成も、疲れるだけなのでやめましょう。
「手抜き」は、今までの品質は維持しながら、少ないパワーで作業を行うことなのです。
決められたことは、きちっと行うが、ムダな作業をしないようにすることです。
継続して進めるために一番重要なのは、「手抜き」で進めることです。
「手抜き」で作業することで、確実にあなたの作業は楽になリます。
すると、生産性も上がり、品質も良くなります。
その結果、会社も儲かるのです。
「一人一人が楽になる」ことが、もっとも重要なのです。
あなたの周り、あなたの会社、そして、日本の現場から「ムダ」を、なくして欲しいのです。
「ムダ」を、どんどん、「楽(らく)」と「楽しさ」に変えていってください。
気合だけの在庫削減ではなく、整流化によるリードタイム短縮による在庫削減の推進を期待しています。
理にかなった「数字で考える在庫削減」を、進めて欲しいのです。
そのためには、流れ分析を定期的に実施する定着化が重要になります。
そして、在庫削減をさらに進めるため、5Sや現場改善の取り組みを、どんどん進めて欲しいと願っています。
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