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誰にも聞けない「セル生産」 現場改善コーチが伝授します
【Q10】セル生産方式で注意することは?
セル生産方式には、守らなければいけないルールがあります。
それを守らないと、絶対に上手くいかないのです。
多能工、立ち作業、IO一致、標準手持ち一定、脱の自動化などです。

まず、セル生産方式では、「多能工」が前提です。
多能工とは、複数の工程の作業が行えるということです。
コンベアラインだと、1つの工程の作業が出来るようになると、すぐにラインに入れました。
セル生産方式では、必ず複数の工程の作業を行う必要があります。

そのために、多能工教育を行う必要があります。
ラインに入らずに訓練ができれば簡単ですが、だいたいはラインに入って訓練を行います。
一般的には、最初は作業時間がかかるので、ベテランに補助してもらいながら、順番に複数の工程を訓練を行います。

必要な工程が全てできるようになってから、セル生産ラインに入ります。
1工程をしっかり訓練するためには。1週間程度必要です。
4工程だと1か月必要なので、綿密な多能工教育を作成することが重要です。

2番目の「立ち作業」も、セル生産方式では、必須になります。
複数の工程を担当するので、わずかですが歩行が発生します。
いちいち、イスに座ったり立ったりできません。

しかし、立ち作業を嫌う作業者が多いのです。
立って作業することは、とてつもなく疲れるイメージがあるのです。
確かに立ったまま一歩も歩かない作業は、非常に疲れます。
でも、適度の歩行があると身体は慣れ、疲労は感じなくなります。

「1週間、我慢してください」とお願いしましょう。
ほとんどの人が、立ち作業が苦にならなくなります。
下手に下にマットを敷いたりしても、楽になるどころか、歩行が不安定になるだけです。

現場の納得が必要な項目なので、多能工訓練の際に、なぜ、立ち作業が必要なのか説明を行うことが大切です。
セル生産ラインを最初に行う際は、モラールの高い人を選ぶことも重要なのです。

作業を行う人に納得してもらいながら、セル生産ラインを立ち上げていくのが良いと考えます。
     
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