あなた一人で、手抜きでできる「速効の整理清掃改善」 |
【14】崩れないようにするためには |
もうひとつ、「整理清掃改善」の大敵があります。
せっかく改善したところが、だんだん崩れていくことです。
「整理清掃改善」を維持することが、最も難しいのです。
一般の5Sでは、チェックシートを作成して、5S委員がチェックを行うという方法を取ります。
しっかり実施している会社は、経営TOPが現場を回り、チェックしています。
できる会社はいいのですが、なかなか実施は難しいのです。
「整理清掃改善」の「評価」を、誰でも分かりやすくする必要があるのです。
会社で全員一丸となって行う革新活動の成果は、ほとんどが経営成果です。
経費削減、人員削減、在庫削減などです。
もちろん大切なことですが、これだけでは分かりにくく、どうも元気が出ないのです。
「整理清掃改善」では、あなた基準で評価してみるのです。
評価基準は「楽になったか?」と「楽しいか?」です。
「楽になったか?」は、 あなたが仕事を終えて帰る時の、身体の疲れの状態で判断します。
肩こり、腰の痛み、目の疲れなどが少なくなりましたか?
また、作業時間や歩数で表しても良いでしょう。
改善前は1分かかっていた作業が、50秒でできるようになれば、確実に楽になっています。
歩数計をつけて作業すると、1万歩が5千歩になったと、はっきり分かります。
「楽しいか?」は、 あなたが一日、会社で笑う回数です。
ニコッとする回数です。
自分で考え、実施してみて上手くいくと人は嬉しくなるものです。
この回数が増えていたら改善の成果です。
笑いの中にエネルギーがあるのです。
1週間に1回、手帳などにメモしてみましょう。
この1週間で、出来たことも書いてみると良いです。
「こんなことが出来て、楽になった、楽しかった」と感じることができれば最高です。
作業が楽になり、楽しい改善は、必ず長続きします。
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