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あなた一人で、手抜きでできる「機械でじゃんじゃん生産できる改善」
【9】治具交換が楽ですか? 
機械で生産する場合、品種切替が発生します。
同じ品種の生産は、安定して生産できるので楽です。
しかし、品種切替は時間もかかるし、生産も不安定になりがちです。

少し脱線しますが、機械の考え方には、2つあると思います。
多くの品種を高速で生産できる機械と、一つの品種をゆっくり生産する機械です。
一般的に、高速多品種対応の機械は高価、低速単品種対応は安くできます。
どちらが良いとは言えません。

しかし、日本では1980年代からの自動化の流れで、高速多品種対応の機械が多く製造されました。
設備投資するお金も、たくさんあったのです。

多品種対応の機械は、必ず、治具交換が必要になります。
現場に行くと、「品種切替中」の看板が立ててある機械が、半日も動いていないのを見かけます。
たぶん、治具交換が難しいのでしょう。

ここでは、安定した治具切替のスキルは、別の専門書に任すことにします。
決められた位置に、治具を入れ替える品種切替について考えてみます。
まず、治具を入れ替える時間は分かっていますか? ちゃんと準備をしていますか?
次に使う治具や、交換に必要な工具は、切替時間までには前もって準備したいものです。

必要な工具は、全てそろっていますか?
「レンチセットが置いてあります」だけでは不十分です。
使うレンチだけ、たぶん2~3本と、交換する治具を、キレイな作業台に並べましょう。

さあ、治具交換がはじまりました。
取り出した治具を置く、場所がありますか? 位置は決まっていますか?
最悪なのは、治具や工具を、機械のベースやカバーの上に置くことです。
たまに、大切な治具を床に置いているのを見かけます。
これには、さすがに温厚な私でも、大声で注意します!

品種切替が行える場所がなければ、キャスター付きの作業台を、使う時だけ持って来れば良いのです(D008)
数台の機械があっても、品種切替は同時に発生しないので、切替用の作業台は1台あれば十分です。

生産がスタートした後、交換した治具を清掃・確認していますか?
次にその治具を使う際、トラブル無しに生産するために、すぐにチェックすべきです。
そして、治具を保管する定位置が決まっていますか?
いつでも、すぐに取り出せるように、定位置を決めましょう。

品質を決める大切な治具です。
丁寧に、かつ、素早く交換ができるように手順を決めましょう。
 
     
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