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【7】帳票を書くのは大変 
工場で現場の作業を見ていると、何か書き物をしているのをよく見かけます。
一体、何を書いているのだろう…と思って、よく見ると色々な種類の帳票を書いていたのです。

移動表や設備チェックシートは良いとしても、「こんなの後から見るの?」というような帳票を見かけます。
また、移動表が品質チェックシートになっており、何十か所もチェックをしなければならないのもありました。
しかも、一か所ずつ、チェックのレ点を入れなければならない帳票もあるのです。
上から下に一気に線を引くことが許されず、現場のメンバーが、せっせとチェックしているのです。

それだけ、たくさんのチェックが必要なのに、記入する場所もない機械もありました。
現場メンバーが、やりにくそうにチェックしている姿を見ると、忍びなく思いました。

たぶん、チェックすることは、QCやISOで決まっているのでしょう?
しかし、いくらチェックしても、人間はいつか忘れることもあります。
本当に品質保証を行いたいのなら、条件を満足していなければ運転できないようにすべきです。

一度、チェックのコストを算出してみると良いと思います。
それだけお金をかけて、真の品質保証になっているのでしょうか?
コストパーフォーマンスを検討すべきです。
さらに、毎日、何か所もチェックさせられる現場メンバーの心境も考えて欲しいのです。

全ては無くせないと思いますが、不要なチェックは廃止すべきです。
いえ、元に戻すべきです。
特に、不良発生のための暫定チェックは、機械の状況を把握して、早く廃止すべきです。
どうも、暫定対策がそのままずるずると続けているのを、よく見かけます。
また、チェックした後、二度と見ることのない帳票もやめるべきです。

どうしてもチェックが必要でしたら、正しい姿勢で書ける作業台が必要です(D004)
背中を丸めて書いている姿をみることがあります。
最悪なのは、機械のカバーなどで書いている場合もあります。
立ち作業がほとんどだと思いますので、立ち作業でも無理のない高さの作業台を設置すべきです。

チェックの制定部門と現場メンバーとの間で、しっかりコミュニケーションして欲しいのです。
 
     
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