現場の改善を応援する楽々改善舎です

あなた一人で手抜きでできる楽々改善。楽に楽しく現場改善しましょう! 楽々改善舎
1人で学ぶ
あなた一人で、手抜きでできる「機械でじゃんじゃん生産できる改善」
【5】操作ボックスは使いやすい? 
私も過去に社内用の工場の機械を設計していましたので、偉そうには言えないことがあります。
実は、機械設計者は、機械の操作ボックスの位置を、あまり考えていないのです。
もちろん、しっかり考えられた機械もあります。
でも、そうでない機械も多いのです。

あなたは、操作しにくい機械だな…と、感じたことはありませんか?
設計者は、その機械を使わないので、使いやすさまであまり考えていないのです。
特に、半自動機のように、操作が多く必要な機械は、要注意です。

操作ボックスの場所を変えても良いのです。
ケーブルの長さなどの問題もありますが、使いやすい位置に変えるべきです。
過去に、操作ボックスの位置を変えただけで、生産が10%もUPした事例がありました。
ケーブルの費用が生じても、たぶん安い話しです。

日本人は右利きが多いので、機械に向かって右側に操作ボックスがあると便利です(D003)
しかし、左側についている機械があります。
たぶん、左側が空いて、取り付けやすかった…ぐらいの理由でしょう。
作業する位置から離れた操作ボックスも使いにくいです。

最近の機械は、カメラのディスプレイもありますので、たくさん並んでいるケースが多いです。
操作ボックスと数台のディスプレイを、単に並べて置くだけでは、決して使いやすいものにはなりません。
使う頻度に応じて、位置を工夫する必要があります。

さらに、タッチパネルが安くなっているので、タッチパネルで何でも操作する機械もあります。
何でもかんでも、タッチパネルでの操作も使いにくいです。
調整用のSWなどは、手元になければ作業性が悪いです。

工具や帳票、筆記用具を置く作業台が、ありますか?
全く作業台がなく、機械の上に工具を置いているのは良くないです。
帳票を書く場所もない機械も困ったものです。
大き過ぎない作業台が必要です。

機械は一度設計すると、2台目以降は、機械を設計・製作するパワーは同じなのです。
使いにくい機械が何台も増えないうちに、使う側から設計に要望することが重要です。
この位置に操作ボックスがあると、これだけ速くできるということを設計に伝えれば、聞いていくれると思います。

機械を使う人が、機械の使いやすさを知っているので、どんどん、設計にフィードバックすべきです。
 
     
前ページへ 目次へ 次ページへ
   
copyright (c) 2016 楽々改善舎