現場改善ヒント提案する現場改善コーチです

あなた一人で手抜きでできる楽々改善。楽に楽しく現場改善しましょう! 楽々改善舎
よくある質問 (Q&A)
◇5S活動の進め方・継続
Q:「要るもの」の判断が難しいです。
A:頻繁に使うものは、間違いなく「要るもの」です。
来週、使いそうなもの・・・ それも「要るもの」です。
これは、来月使いそうだ・・・ いつか分からないけど使いそうなので・・・
そのように考えると、全部、「要るもの」になってしまうのです。

そこで、あなたの身の周りを、「要るもの」だけにする簡単な方法をお教えしましょう。
まずは、机の中や作業台のものを、全て、外に出してみてください。
横の棚でも、箱の中でも、台車の上でも構いません。
全て出した後、今日使うものだけを、元に戻します。

「今日」だけです!!

すると、あなたの身の周りは、要るものだけになります。
つまり、「要るもの」の考え方を、いつ使うか?という基準で考えてみるのです。
例えば、今日使う、今週使う、今月使う、いつか使う、と分類してみます。
この、今日使うものだけを、「要るもの」と考えたのです。参考
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Q:捨て方が分かりません。
A:早く捨ててしまいたいですが、あなたは捨てることができますか?
無理して捨てると、後悔しそうな感じがしませんか?
捨てることは、難しいものです。

まず、壊れているものは、すぐに捨てましょう。
修理すれば使えるものは、修理して要るものとします。
修理するほどでもなければ、直ちに捨てるべきです!!

捨てる時のアイデアを紹介します。
せっかく決断して捨てるのですから、捨てる前に一か所にまとめて、写真を撮り、重量を計ります。
「トータル何kg捨てた」ということが、あなたの「ムダなし楽々改善」のやりがいになります。参考
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Q:捨てるメリットとは?
A:「捨てる」と、どんなメリットがあるのでしょうか?

まずは、スペースが空いて、スッキリします。
ものを取り出したり、元に戻すことが早くなります。
探す時間も短縮します。紛失することも、飛躍的に少なくなります。
あなたの周りの環境が整います。

なぜ、こんなに不要なものがあったのだろうか?と、考えませんでしたか?
全て、お金を出して買ったもの・・・もったいないですね。

「捨てたもの」があるからこそ、あなたの周りは広くなり、次回から購入する際、よく考えるようになります。
そして、次の要らないものが見えてきます。参考
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Q:捨てることにより得られるスキルとは?
A:『買った時は必要だった』と、反論する人もいらっしゃるでしょう。
間違いなく、買った時は使っていたのです。

でも、世の中の変化の中で、使わなくなったのです。
使わなくなった時点で、捨てることが重要です。
21世紀になり、世の中は驚くほど、早い変化をするようになりました。

使わなくなったものは大切に取っておく必要はないのです。
世の中の変化に対応することの方が、何倍も重要です。
「整理」とは、「変化」そのものです。

だからこそ、思い切って使わないものは捨ててしまいましょう。
まとめてドサッと捨てると、スッキリ感が増します。
それは、使う/使わないを判断し、捨てる決断をしたからなのです。

捨てることにより、使う/使わないという「眼力」を身につけ、捨てるという「決断力」が飛躍的に向上します。
この「眼力」と「決断力」は、全ての仕事に活きてきます。
「整理」により、あなたは重要な力を養うことが出来るのです。参考
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Q:整理(捨てる)の次は?
A:多くの5S活動の本には、「整理→整頓」と書かれています。
せっかく、「整理」でスッキリさせたので、さらにキレイにしたくなります。
だったら、「整理→清掃」の方が自然だと思いませんか?
「ムダなし楽々改善」では、効率的で手抜きの手順をお勧めしています。

それでは、あなたの周りをピカピカに「清掃」してみましょう。
要らないものがあった机の引き出しや作業台には、不要なものと一緒にゴミや汚れが、たくさんあります。
掃除機やほうきでゴミを取り除き、濡れた雑巾やウエスでしっかり拭きましょう。
こびりついた汚れは、ヘラのようなものでキレイに取り除きます。

100円ショップには、雑巾、水拭きシート、ヘラ(スクレーパー)などの掃除用具が色々と販売されています。
私は、汚れた雑巾を洗うのがキライなので、使い捨ての水拭きシートを使っています。
大きくて厚手のしっかりしたものが販売されています。
ゆっくり、100円ショップをながめてみると、他にも便利なものがありますね。

「清掃」をすると、清潔感があふれ、すがすがしく感じます。
部屋が明るくなります。
工場がキレイになると、訪れたお客様や業者さんが感心し、褒めてくれることもあるでしょう。
徹底的に工場をキレイにして、工場を「ショールーム」にしている会社もあるくらいです。

さあ、あなたの周りの「清掃」を行いましょう!!参考
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Q:清掃用具の置き方は?
A:モップやほうき、雑巾、バケツなどは、どこに置いていますか?
普通は、掃除用具を入れるロッカーの中に入っています。

それはダメ!!

ロッカーの中では、外から見えないため、掃除用具が汚くなっていきます。
汚い掃除用具で掃除していては決してキレイになりません。

外から誰でも見える(B002)ように、掃除用具を置くようにします。
ロッカーなら扉を取ってしまいましょう。

その際、うす汚れたほうきや雑巾は置かないように!!
置き場所を決め、ほうきなどには番号を付けるといいです。
一人ひとりの雑巾を、『マイ雑巾(埋蔵金)』と呼んで、雑巾を個人管理している工場を見たことがあります。
スゴイ!!と、感心しました。

いつもキレイに保ちましょう。参考
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Q:機械の清掃で注意することは?
A:機械の清掃は、慎重に行うことが重要です。
むやみに機械にペンキを塗って汚れをごまかすのではなく、ウエスなどで少しずつ丁寧に油や汚れを取っていきます。

必ず守ることとして、2つがあります。

①機械の電源はオフにする
②センサーなどの機械の位置が再現できるようにする

電源をオフにしておかないと、急に機械が動いてケガをするかもしれません。
掃除を行っているうちに、センサーなどの位置がズレて、機械が動かなくなることがあります。
あらかじめ、センサーが元の位置に戻せるように、ケガキ線などを入れておくことが重要です。

まずは、1台を徹底的に磨きあげると、掃除のコツや注意点が分かります。
機械の清掃は時間がかかるので毎日は大変ですので、清掃日を決めて計画的に行うのが良いです。

古い機械をピカピカに磨き上げて、ガンガン動かしましょう!!参考
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Q:置く場所を決めるとは?
A:置く場所を決めるためには、3つのことを決める必要があります。

「定位置、定品、定量」

ものを置く位置、何を置くか、そして、数量を決めます。
例えば、「作業台の真ん中に、ドライバーを、1本」という感じです。

3つのことを決めるので、「三定(さんてい)(B006)」と呼ばれています。

誰が見ても分かるようにするには、ラベルが便利です。
ラベルは、ラベルプリンター(テプラなど)で作成しましょう。

ラベルを作って机に貼り付ければ、「定位置」と「定品」は決まります。
品物にもラベルが必要ですが、見れば分かるものは、ラベル無しでも構いません。
特殊なものは名前が分からないので、分りやすくするために品物にも名前ラベルを貼り付けます。

数量は、ラベルに品名と一緒に、例えば「レンチ/1本」と書けば簡単です。
また、品物の周りに細いテープで囲う方法もあります。
囲った中には、必要な数量だけしか置けないようにしておきます。

ラベルをマグネット・シートに貼り付け、マグネットを作業台に貼るという方法もあります。
場所を変えたい時は、簡単に位置の変更ができます。参考
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Q:手元に置くための方法は?
A:全ての必要なものを、あなたの近くに置いておくことは出来ないですが、多く使うものを優先して近くに置きましょう。
あまり使わないものは、少し遠い位置に置いても、全体の作業時間にはあまり影響がありません。

材料や工具がたくさんある場合は、置き場を2階建て(B007)や3階建てにしても良いのです。
作業台の上に小さな棚を作って、その上に置くと2倍~3倍の種類を置くことができます。
製品と同じ高さ・・・ つまり、1階が一等地です。
あまり使わないものを、2階や3階に置くと、効率が良くなります。

人間の腕は、約30cmしか前後に動きませんので、腕が伸びきらない位置に置きましょう。
上の方向には腕の角度が最大45度ぐらいまでにします。
高く積みすぎると取りにくくなります。
ものの大きさにもよりますが、3階建て位までが望ましいです。参考
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Q:床の清掃方法は?
A:1回目の「床の清掃」は、床にはいつくばって、手で水拭き清掃を行うことをお勧めします。
普通、床の清掃は柄のついたモップを使います。
手で拭くのと汚れの取れ方は同じですが、一つだけ違いがあります。
それは、目の位置です。視線です。

はいつくばって拭くと、床のゴミや汚れがよく見えます。
工場の床だと、ネジや髪の毛、ひょっとしたら製品も落ちていることもあります。
汚れが目で確認でき、汚さないようにしようとする意識が芽生えます。

ゴミや汚れの分析を行い、出ないように対策できれば、清掃が楽になります。
いつもの床の清掃は、モップで行えば良いでしょう。
時々(月に1回とか)、はいつくばって床の水拭き清掃を行えば、ゴミや汚れの変化がわかります。
だんだん、ゴミが少なくなり、汚さないようになっていきます。参考
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Q:整理⇒清掃の次は?
A:「清掃」でピカピカになったので、工具や材料などの置き方を整えていきましょう。
普通は「整頓」に入るのですが、準備として「整列」を行うと「整頓」がうまく行えます。
「整列」とは、ものの置き方のことです。

「整列」のポイントは、ものを取りやすく、元に戻しやすいことです。
特に、工具などを確実に元に戻せるようにすることが重要です。
つまり「整列」は、ものを「直角平行」に置くということです。

机の引き出しの中は、出来る限り、前後にまっすぐ置いてみましょう。
ものとものの間は、少し間隔をとると取りやすくなります。
よく使うものを手前に、あまり使わないものを、奥の方に置くと、作業効率が良くなります。

作業台の上も同じです。
使用する工具やペンなどを、使う位置の近くに直角平行に置きます。参考
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Q:整頓の目的は?
A:「整列」で、作業台や机の上がスッキリしました。
見栄えだけでなく、作業性も良くなっているのです。
でも、良い状態は、なかなか続かないのです。

しばらくすると斜めになったり、工具がなくなったりします。
どうすれば、良い状態を維持きるでしょうか?
これが、「整頓」なのです。

「整頓」の頓とは、「すぐに」という意味です。
「すぐに」することは2つあります。
一つは、すぐに「取り出せる」こと、もう一つは、すぐに「元に戻せる」ことです。
特に、次に使うために、すぐに元に戻せることが重要です。

今置いている場所が、一番、取り出しやすく、元に戻しやすい場所でしょうか?
取り出しと戻しやすい場所は、簡単に楽に、より早く目的の場所に移動できることです。参考
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Q:誰が見ても分かるようにするには?
A:誰が見ても分かるようにするには、ラベルを貼りつけます。
ラベルは、ラベルプリンター(テプラなど)で作成しましょう。

ラベルを作って机に貼り付ければ、「定位置」と「定品」は決まります。
工具や品物にもラベルが必要ですが、見れば分かるものは、ラベル無しでも構いません。
特殊なものは名前が分からないので、工具や品物にも名前ラベルを貼り付けた方が分かりやすいです。

数量は、ラベルに品名と一緒に、例えば「レンチ/1本」と書けば簡単です。
また、品物の周りに細いテープで囲う方法もあります。
囲った中には、必要な数量だけしか置けないようにしておきます。

ラベルをマグネット・シートに貼り付け、マグネットを作業台に貼るという方法もあります。
品種によって置く場所を変えたい時は、位置の変更が簡単で便利です。参考
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Q:どこが良くなりましたか?
A:どんどんスッキリしてきましたね。
あなたの改善の良くなったところを、じっくり見てみましょう。

まずは、「探し」が少なくなっていますね。
全く、探さなくなったかもしれません。
探すのは、時間もかかるし、とにかくイライラします。
良いことは、一つもありません。

これは、あなたの周りがスッキリしたからです。
あなたの周りには、使うものしかないのです。
かなり、作業がしやすくなりました。

作業が楽になったと、感じませんか?
作業が楽になり楽しくなったら、最高です。
では、「楽になる」とは、どんなことを言うのでしょう?

汗をかきかき作業していたものを、「涼しい顔をして、同じ作業を行う」という感じです。
例えば、棚まで歩いて取っていた材料が、手を伸ばすだけで取れるようになるということです。
歩くことが不要になったので、身体が楽になるばかりか、時間も短縮できます。参考
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Q:崩れないようにするためには?
A:あなた基準で評価してみるのです。
評価基準は「楽になったか?」と「楽しいか?」です。

「楽になったか?」は、 あなたが仕事を終えて帰る時の、身体の疲れの状態で判断します。
肩こり、腰の痛み、目の疲れなどが少なくなりましたか?
また、作業時間や歩数で表しても良いでしょう。
改善前は1分かかっていた作業が、50秒でできるようになれば、確実に楽になっています。
歩数計をつけて作業すると、1万歩が5千歩になったと、はっきり分かります。

「楽しいか?」は、 あなたが一日、会社で笑う回数です。
ニコッとする回数です。
自分で考え、実施してみて上手くいくと人は嬉しくなるものです。
この回数が増えていたら改善の成果です。
笑いの中にエネルギーがあるのです。

1週間に1回、手帳などにメモしてみましょう。
この1週間で、出来たことも書いてみると良いです。
「こんなことが出来て、楽になった、楽しかった」と感じることができれば最高です。

作業が楽になり、楽しい改善は、必ず長続きします。参考
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Q:何のために5S活動をするのでしょうか?
A:5Sの目的は次の3つです。
(1)自分のために(会社で働く人のために)
(2)お客さまのために
(3)社会のために
その結果、会社のためになり、会社が儲かることにつながる。

会社のためとか、儲けるために行うと、どうしてもやらされ感が大きくなり、途中でやめてしまったり、イヤイヤ活動することになるのです。
自分のために5Sの推進を行うと、必ず自分の仕事がやり易くなります。
5Sの最初の「整理」により不要なものがなくなると、間違いなく仕事は楽になります。
不要なものがたくさん残っている現場では、絶対に現場改善はうまくいきません。
仕事がやり易くなると、モチベーションが向上し、現場が元気になります。
参考
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