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「楽々改善ストリート4」 5S活動を事例で進めよう
2018.6.12 <第6号>

メールマガジン「楽々改善ストリート4」第6号をお届けします。

我が家の話ですが、21年ぶりにエアコンを新調しました。
次々に家電製品が故障していきましたが、最後まで頑張ってくれていたのはスゴイですね。
新しいエアコンの素晴らしいこと! これだけの機能があって、大きな省エネになっています。

しかし、新しいエアコンの工事の前に、あらためて以前の配管工事を確認しました。
21年前は地元の電気屋さんにお願いしましたが、実にキレイな工事を行ってくれていました。
今回、追加してもらった工事個所は、残念ながら普通でした。

製品は進化していますが、人の作業の品質はどうなのか考えてしまいました。
ムダをなくし、楽に作業を行いながら、品質を上げる方法が重要であることを再認識しました。

楽々改善ストリート4では、ムダを価値に変える実践的な方法を、一緒に考えて行きます。
今までに、進める方法は説明してきましたので、こんな場合、どうすれば良いか考えてみましょう。
実際に5S改善を実践するために、具体的な事例を通して、あるべき進め方を見つけたいと思います。

次の手順で進めて下されば、嬉しいです。

(1)最初の週に課題を、皆さまにお送りします。
(2)1週間、どうすれば良いか考えてみてください。
(3)次週に、あるべき姿の一例をお送りします。

つまり、2週で完結するようにお送りします。
ここに登場する「おおきにXX」のあるべき姿で進めて欲しいと願っています。

今回は、あるべき姿の一例をお送りします。
あくまでも、一つの考え方ですので、イイとこどりをして活用頂ければありがたいです。

進めていく中での「悩んだこと」はじめ、ご意見・ご提案をお待ちしています。

※HPからご登録頂いた方、名刺やメールを頂きました方に発信させて頂いています。

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6回目:あるべき姿
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◇5S活動の目的(正しい:〇 微妙:△ 良くない:×)

「おおきに商事」での話です。

仕事をやりやすくするために(〇)、5S活動をスタートしました(〇)。
推進するメンバーが集まって(〇)、5Sの5つのSについて少し勉強をしました(〇)。
リーダーのAさんは、5S活動は業務で進めるので(〇)、最小のパワーで進めるのが良いと話しました(〇)。
そこで、5つのSを、どのように進めるかディスカッションをしました(〇)。

Aさんは、最初は事務所や倉庫を掃除してキレイにしようと言いました(△)。

Bさんは、事務用品や備品の置き場所を決めるべきだと主張しました(×)。

Cさんは、使わないものを事務所や倉庫から無くしてスッキリさせた方が良いと話しました(〇)。

<では、解説です>

仕事をやりやすくするために(〇):仕事をやりやすくするのが、もっとも重要です。

5S活動をスタートしました(〇):5S活動を実践することが大切です。

推進するメンバーが集まって(〇):5S推進のメンバーみんなで同時に進めることが重要です。

5Sの5つのSについて少し勉強をしました(〇):スタートにあたって、少し勉強すべきです。
 特に、5S活動は正確にイメージできていないことが多いのです。
 メンバーのベクトルを合わすために、言葉の理解を一緒にすることが大切です。

リーダーのAさんは、5S活動は業務で進めるので(〇):5Sは仕事をやりやすくする活動なので、業務として進めるべきです。

最小のパワーで進めるのが良いと話しました(〇):仕事を行いながら、5S活動を進めるので、最小のパワーで進めることが継続の秘訣です。

5つのSを、どのように進めるかディスカッションをしました(〇):最小のパワーで進めるために、推進する順番が重要なのです。

Aさんは、最初は事務所や倉庫を掃除してキレイにしよう(△):清掃も重要なのですが、ものがたくさんある状態では清掃だけでも大変です。

Bさんは、事務用品や備品の置き場所を決めるべき(×):置き場所を決める、つまり、整頓です。ものがたくさんある状態では整頓は困難です。
 5Sのことを、整理整頓と呼ぶためか、いきなり整頓を行うケースがありますが、うまく進まない場合がほとんどです。

Cさんは、使わないものを事務所や倉庫から無くしてスッキリさせた方が良い(〇):最初は、整理から行うのが効率的です。
 要るもの=使うものと考えて、徹底的に、使わないものを身の周りから無くしましょう。
 整理を徹底して行い身の周りがスッキリすると、50%進んだと考えても良い位です。

このように、5S活動をスタートする時には、5S活動を進める順番を理解して実践することが効率的です。
順番を間違えると推進メンバーの大きな負担となり、なかなか成果も出ない状態が続いてしまいます。
特に、リーダーが理解した上で、メンバー全員で勉強できる機会を持って欲しいのです。

 
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