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「楽々改善ストリート2」 点検清掃から保全清掃へ
2017.11.7 <第6号>

お疲れさまです。現場改善コーチの来嶋です。
あなたの5S改善は、順調でしょうか?
少しでも改善を進めて、楽に楽しくなって欲しいと願っています。

メールマガジン「楽々改善ストリート2」第6号をお届けします。

前回から清掃に入りました。かなり汚れていたのではないでしょうか?
ほこりや汚れがなくなって、あなたの周りがキレイになったと思います。
毎週、少しずつ進めていくと、気が付いたら大きく変わっています!
今週は、清掃をもう一歩進め、点検清掃・保全清掃を行ってていきます。

全10回、つまり10週間で、一通りの5S改善を進めることができるようにします。
毎週、実践すると、2.5か月で5Sの中の「3S」が、実現できるのです。

次の手順で進めてください。

(1)5S改善テキスト「5S改善を楽しむ」を読んで、概要を理解してください。
(2)実践すべき内容を、説明します。1週間で、ゆっくり実践してください。
(3)悩むことが発生したら、下記のメールアドレスにご連絡ください。ヒントをお送りします。

進めていく中での「悩んだこと」はじめ、ご意見・ご提案をお待ちしています。

※HPからご登録頂いた方、名刺やメールを頂きました方に発信させて頂いています。

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5Sテキスト「5S改善を楽しむ」
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<6章>点検清掃から保全清掃へとレベルを上げる

【1】ピカピカの現場なら異常が見える

床がピカピカに磨かれていて、ゴミのない状態であれば、人はゴミを落とすのをためらいます。
それは、何も落ちていないきれいな床であれば、ゴミが落ちていたらひと目で分かるからです。
小さなゴミでも異常として感知されるわけです。これが点検清掃のイメージです。

◆点検清掃とは?
5S活動としてのはじめての床の清掃は、床にはいつくばって、手で水拭き清掃を行うことをお勧めします。
普通の床清掃は柄のついたモップを使います。
手で拭くのと汚れの取れ方は同じですが、一つだけ違いがあります。
それは目の位置、つまり、視線です。
はいつくばって拭くと、床のゴミや汚れがよく見えます。
工場の床だと、ネジや髪の毛、ひょっとしたら製品も落ちていることもあります。
汚れが目で確認でき、汚さないようにしようとする意識が芽生えます。
これが点検清掃です。

ゴミや汚れの分析を行い、出ないように対策できれば、清掃が楽になります。
いつもの床の清掃は、モップで行えば良いでしょう。
時々(月に1回とか)、はいつくばって床の水拭き清掃を行えば、ゴミや汚れの変化がわかります。
だんだん、ゴミが少なくなり、汚さないようになっていきます。

【2】保全清掃でレベルを上げましょう

機械の下にウエスを敷いているのを見かけます。
機械から油が漏れていて、それをウエスで受けているのです。
工場だけでなく、事務所の床まで、油で汚れている場合があります。
油漏れの最初は、まずオイルパンなどの受けを設置して、床に油が落ちないようにします。
次に、油漏れの原因を追究して、油漏れが発生しないようにしなければなりません。
つまり、「根元から絶つ」ことが重要です。これが、保全清掃のイメージです。

◆究極の清掃の姿とは?
「究極の清掃の姿」は、「汚さない」ことです。
ゴミも出ず、汚れなければ、清掃が不要なのです。
「整理」のところで、捨てるものの重量を計りましょうと言いました。
同じように、ゴミを捨てる際、ゴミの重量を計ることが重要です。

発生したゴミの量を、「目で見る管理」するです。
少しでもゴミの発生を少なく出来れば、清掃が楽になります。
毎日、清掃していたのが、3日や1週間に1回でもキレイになります。
ゴミと汚れが発生しない改善を地道に行うと、清掃がどんどん楽になります。

【3】機械の清掃は注意して行いましょう

工場に行くと、とても古いのに、ピカピカな機械があります。
そういう機械は、キチンと動いています。
「もう半世紀も動いています!」という説明を聞くと、本当に感動します。
機械はメンテナンスも重要ですが、それ以上に、機械の清掃が大事です。
機械の清掃は、慎重に行うことが重要です。
むやみに機械にペンキを塗って汚れをごまかすのではなく、ウエスなどで少しずつ丁寧に油や汚れを取っていきます。

◆機械を清掃する時に守ること

(1)機械の電源はオフにする
(2)センサーなどの機械の位置が再現できるようにする

電源をオフにしておかないと、急に機械が動いてケガをするかもしれません。
掃除を行っているうちに、センサーなどの位置がズレてしまって、機械が動かなくなることがあります。
あらかじめ、センサーが元の位置に戻せるように、ケガキ線などを入れておくことが重要です。

◆機械の清掃個所を決めましょう

あなたの機械は、清掃箇所と清掃日がちゃんと決まっていますか?
毎日行う清掃、毎週行う清掃、そして、1か月に1回行う清掃と決めてことが重要です。
毎日、清掃を行えば、10分もかからないと思います。
特に汚れは、汚れた時に、すぐに行えば、すぐにキレイになります。
しかし、そのままにしておくと、なかなか取れなくなります。

ワークの破片などのゴミを、そのままにしている機械を見かけます。
銅線を使う機械はカバーを空けると、銅線屑だらけになっている機械もあります。
これは、恐怖ですね!
このゴミたちが、どんな悪さをするか分かりません。
センサーの中に入り込んだり、ショートしたり、本当に恐怖です。
すぐに取り除かなければいけません。

まずは、1台を徹底的に磨きあげると、掃除のコツや注意点が分かります。
そして、清掃しやすいように改善を行うことが重要です。
清掃がしにくいと、せっかく決めた清掃計画がだんだん守られなくなってしまいます。
古い機械をピカピカに磨き上げて、ガンガン動かしましょう!!

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さあ、実践してみよう
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前回は初期清掃を行い、周りがキレイになりました。
ずっと置かれていたものの下は、ほこりや汚れがひどかったと思います。
今週は、もう少し、突っ込んで徹底的に清掃を行いましょう。

(1)事務所や工場の床を、水拭き清掃を行ってみましょう。
・全ての床は無理なので、2~3m角のエリアを決めてください。
・清掃用具を準備してください。雑巾とバケツ、または、水拭きシートを準備してください。
・あなたの周りのメンバーと一緒に行うと効果的です。エリアを決めて一斉に行ってください。
・汚れがなくなるまで、キレイに拭きりましょう。

(2)床の水拭き清掃の後、少しディスカッションしてみましょう。
・どんな汚れやゴミ、ほこりがあったか、まとめてみましょう。みなさんで、汚れを認識します。
 たぶん、髪の毛、紙切れ、土埃などがあったと思います。
・それらの汚れやほこりを、どうすれば少なくできるかディスカッションしてください。
 ごみや汚れの発生源、侵入経路を考えてみます。
・今後の清掃計画を立ててみましょう。例えば、月に1回、床の水拭き清掃を実施する など。

(3)清掃用具の置き場所を整えましょう。
・前回、清掃用具の置き場所を決めました。
 ロッカーなどの扉のあるものは扉を取って、清掃用具が見えるようにしてみましょう。
・ほうき、雑巾、塵取りなどの数を決めましょう。使うものだけにするのがポイントです。
・それぞれに番号を決め、番号を書いてください。
 今の段階では、養生テープなどを貼り付け、その上にマジックペンを使って、手書きで構いません。
 数量と置き場所が決まってから、正式なラベルを貼り付ければ良いです。

さあ、ゆっくり実践してみましょう!

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楽々改善舎より
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