現場改善ヒント提案する現場改善コーチです

あなた一人で手抜きでできる楽々改善。楽に楽しく現場改善しましょう! 楽々改善舎
メールマガジン
「楽々改善ストリート」をお届けします
2017.6.27 <第62号>
お疲れさまです。現場改善コーチの来嶋です。
あなたの5S改善は、順調でしょうか?
少しでも改善のヒントになって欲しいと願っています。

メールマガジン「楽々改善ストリート」第62号をお届けします。

企業の多様なメンバーが自主的に5Sを推進できるようになると、変化対応力を向上することができると述べましたが、どのように進めれば良いのでしょうか?

企業外の経験者にサポートしてもらう方法がありますが、費用と期間を考慮すると得策とは言えません。
地道だけど、トップが5S改善を行う決意の後、その企業にあった5S改善の教育を行うことが必須なのです。
各メンバーがそれぞれの思いで進めていても、ベクトルが合わず大きな推進力にはなりません。
少し学び、実際に実践してみて、小さな成功体験を感じ合うことが、もっとも効果的な意識改革になります。
実践活動を通して成功体験を、繰り返し重ねて行くことが、着実に自主的な5S推進につながるのです。(続く)

※HPからご登録頂いた方、名刺やメールを頂きました方に発信させて頂いています。

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5S改善を楽しむ
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5S改善テキスト「5S改善を楽しむ」が完成しました。
すでに、このテキストを使って5S改善の指導をスタートしています。
全12回で、5S改善について理解できるように作成しています。
今週は、いよいよ最終回の12章の本文をお届けします。

<12>「5S改善」を継続するために

【1】5S改善で良くなったことを確認しましょう

あなたの周りが少し変わってきたと感じるようになったら、良くなったことを確認しましょう。
最も重要なのは、「楽になったか?」ということです。
あなたは、会社から帰る時の疲れが、少なくなったと感じることができますか?
肩や腰の痛みが減ったでしょうか?
「何となく楽になった」と思えるようになったら、必ず楽になっています。

◆改善前の写真と比べてみましょう
「あれ、こんなのだったっけ?」と感じるほど、改善前の状態は忘れているものです。
漠然と見るのではなく、作業台や机の上に置かれてものの点数を比べてみましょう。
必ず、5S改善で工具や文房具が少なくなっています。
もっと狭い作業台でも大丈夫になっているかもしれません。

◆数字で確認しましょう
さらに、良くなったことを、「数字」で確認してみましょう。
これを、「成果の見える化」といいます。
分かりやすい数字としては「歩数」があります。
これは、歩数計をつければすぐに分かります。
1000歩で、0.75kmですので、大きな改善です。

もう一つ、分かりやすいのは「時間」です。
簡単にスマホのアプリで時間が正確に測定できます。
毎日、行っている作業をスマホのストップウォッチ・アプリで測定してみましょう。
改善でムダな作業がなくなっているので、必ず早くなっています。
他にも、しゃがむ回数、振り返る回数、背伸びをする回数、疲れて肩をたたく回数なども、少なくなっていませんか?

【2】5S改善の交流が重要です

5S改善が進むと、どうしてもマンネリになってきます。
このマンネリに、もっとも効果的なのが、会社間の交流です。
5Sや現場改善は、業種が違っていても、同じような活動内容であることが多いため、異業種のメンバーが集まって現場で改善アイデアを考えると、とても良い刺激になります。

◆一緒に現場を回って改善案を考えてみましょう
現場で自由にディスカッションしながら考えると、びっくりするくらいアイデアが出て来ます。
人数が多いと、4~5人程度のチームに分けて、いくつかの現場で同時に行えば効果的です。
良い点と、改善点(問題点)を整理した後、重要な改善点について改善案のイラストを描くと分かりやすいです。
さらに改善案のディスカッションの中で、仕事のグチも出て来ます。
業種は違っていても、現場の悩みは同じなので、共感し合えるのです。

もう一つのメリットがあります。
「ある工場での常識が別の工場での非常識」ということが良くあるので、ある工場で苦労したアイデアをもらって苦労なく5S改善できることは、とても効率的なのです。
アイデアをもらった工場は、別のアイデアでご恩返しすれば良いのです。
つまり「5S改善の高位平準化」が実現できることになります。
複数の会社のメンバーに参加してもらい、持ち回りで現場を回り、実践活動を行うのが効果的です。

【3】5S改善を教えることが最高の勉強

5S改善の実践ができるようになったら、どんどん周りを引き込んで欲しいです。
すると「5S改善人口」が増えて、飛躍的に現場が変わっていきます。
座学研修ではなくて、現場でのOJTで5S改善の現場指導を行って欲しいのです。
つまり、周りのメンバーと一緒に5S改善を進めていくことです。
周りのメンバーが5S改善を好きになってくれれば大成功です。

◆教える時に一つだけ注意をして欲しいこと
すぐに改善案を教えてしまうことだけは、やめて欲しいのです。
改善案を言わないで、周りのメンバーから改善案を引き出して欲しいのです。
もちろん、指導者であるあなたも改善案を考えるのですが、これだと思う改善案が浮かんだら、周りのメンバーにヒントを出して、ディスカッションをしながら、その改善案を周りのメンバーから言ってもらうのです。
周りのメンバーにとって、自分の改善案になります。
誰でも人から与えられたことを行うのは、面白くありません。
でも、自分が考えたアイデアであれば、一生懸命行うものです。
メンバーが頑張って実施してくれると、必ず上手く行きます。
そして、メンバーの成果にしてあげてください。

◆5Sのワンポイント・レッスンが重要です
自分の能力を高めるもっとも良い勉強方法は、「人に教える」ことです。
自分が理解していないと、人に教えることは出来ません。
勉強しはじめた人の、素朴な質問にも答えることができません。
どんどん、5Sが好きなメンバーを増やしてほしいのです。
教えるといっても難しく考える必要はありません。
このテキストの各章の最初にある「まとめ」を、あなたの言葉で説明すれば良いのです。

あなたが先生になって「5S改善人口」をどんどん増やし、5S改善をさらに進めてください!

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新 刊 紹 介
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14冊目の本「5S改善を楽しむ」という、5S学校のテキストが完成しました。
はじめてのテキストですので、かなり時間を要しました。
実際に、現場メンバーの5S改善の指導に使いながら、執筆を進めました。
現在、最終の推敲を進めながら、ホームページにUPしています。
推敲が完了すると、出版する予定です。

楽々改善HP「一人で学ぶ」をご覧下さい。
http://r2k.link/book/book14.html

< 目 次 >

1.5Sとは? さまざまな効果
【1】5Sの「5つのS」とは?
【2】5Sはさまざまな効果に結びつく
【3】5Sは経営そのもの

2.5Sの目的と楽な進め方とは?
【1】5Sは何のために行うのでしょうか?
【2】5Sを上手く進めるステップ
【3】5Sを、まずは進めてみましょう

3.5Sは「整理」からスタートしましょう
【1】要るもの/要らないものとは?
【2】簡単に要るものを見極める方法
【3】捨てられません。どうしよう?

4.「整理」で捨てるメリットとは?
【1】捨てると何が起こるのか?
【2】分ける眼力・捨てる決断力を養う
【3】整理とは変化そのもの

5.「清掃」とは、いつもピカピカ
【1】初期清掃でピカピカにしましょう
【2】初期清掃を行うと?
【3】大掃除と小掃除をうまく行う

6.点検清掃から保全清掃へとレベルを上げる
【1】ピカピカの現場なら異常が見える
【2】保全清掃にレベルを上げましょう
【3】機械の清掃は注意して行いましょう

7.「整頓」の準備として「整列」を行いましょう
【1】「整列」とは、ものの置き方
【2】取りやすく、元に戻しやすいですか?
【3】工場の床の線は踏まない

8.「整頓」で誰でも分かるように
【1】「整頓」とはすぐに元に戻せる
【2】誰が見ても分かるようにしましょう
【3】変化に対応した「整頓」の方法

9.「清潔」と「しつけ」で止められない5Sに
【1】5Sでの「清潔」の意味とは?
【2】5Sでの「しつけ(躾)」とは?
【3】5Sを定着させるためには?

10.5Sから「改善」に展開するために
【1】ムダは役にたつものです
【2】トヨタ生産方式(TPS)とは?
【3】トヨタ生産方式の役にたつ手法

11.事務所の5Sをうまく進める
【1】事務所には要らないものがいっぱい
【2】パソコン作業のムダをなくす
【3】「見える化」で情報を共有しましょう

12.「5S改善」を継続するために
【1】5S改善で良くなったことを確認しましょう
【2】5S改善の交流が重要です
【3】5S改善を教えることが最高の勉強

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楽々改善舎の出版物
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13冊の電子ブックを楽天・アマゾンより出版しています。
http://r2k.link/syuppan.html

◇あなた一人で、手抜きでできる「ムダなし楽々改善」
◇あなた一人で、手抜きでできる「作業を楽にする現場改善」
◇あなた一人で、手抜きでできる「機械でじゃんじゃん生産できる改善」
◇あなた一人で、手抜きでできる「元に戻らない現場改善」
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◇5Sを楽に楽しくコーチしましょう!! 現場改善コーチが伝授します
◇誰にも聞けない「トヨタ生産方式」現場改善コーチが伝授します
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楽々改善舎より
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★楽々改善舎は、会社ではありません。
現場改善を楽に楽しく行う現場リーダーの集いの場です。

現場改善に有効なヒントを提供しています。
http://r2k.link/jirei.html
改善案を、増やしていきたいと考えています。
そこで…

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