5S活動から現場活動に発展させるヒント集です

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1人で学ぶ
「5S改善を止めないための15のヒント」 -5S活動の誤解-
2.5Sは大掃除や断捨離ではありません
次の5S活動についての記述は正しいでしょうか?
(1)5S活動は、大掃除です
(2)5S活動は、片付けることが、もっとも重要です
(3)5S活動は、断捨離です
一見、どれも正しいようですが、正しい「5S活動」の認識で判断をすると、3項目とも正しくありません。この微妙なニュアンスを誤解すると、5S活動がうまく進まないのです。どこが、間違いなのか説明します。

(1)5S活動は、大掃除です
5S活動は、清掃を行っていれば良いと誤解している人が多いようです。もちろん、5Sの中で清掃を行うのですが、清掃だけを行っていても、改善に至るケースは少ないのです。5S活動の中で、もっとも重要なのは「整理」です。そのため、最初に整理を行うのです。「整理」という不要なモノを捨てる活動だけでも、しっかり行うと、大きな効果を出すことができます。不要なモノがたくさん残っている現場では、清掃を行うのも大変です。まずは、整理をしっかり行うことが重要です。

(2)5S活動は、片付けることが、もっとも重要です
「片付ける」とは、散乱しているものを集めて、決まった場所に置くことです。つまり「整頓」を指します。もちろん片付けることも重要なのですが、整理を行わないで、整頓を行おうとすると大変なことになります。とにかく、ものがいっぱいあるので、どうしても、こっちのものをあっちに置くというたらい回しの活動になってしまうので。

やはり、5S活動の中でもっとも重要なのは、「整理」であると認識することが重要です。整理という不要なモノを捨てる活動を行わないで、清掃や整頓を行うと実に大変です。ものがたくさんあるため、極めて効率が悪いのです。まずは、整理をしっかり行うことがもっとも重要なのです。

(3)5S活動は、断捨離です?
断捨離とは、Wikipediaによると、「もったいないという固定観念に凝り固まってしまった心を、ヨーガの行法である断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)を応用し、断:入ってくるいらない物を断つ、捨:家にずっとあるいらない物を捨てる、離:物への執着から離れる として不要な物を断ち、捨てることで、物への執着から離れ、自身で作り出している重荷からの解放を図り、身軽で快適な生活と人生を手に入れることが目的である。」とあります。意味するところは5S活動と同じなのですが、あくまでも、個人が家庭で自由に行うことなのです。

5S活動は、組織として推進します。そのため、5S活動を進めるメンバー全員が、目標を明確にした上で計画的に行うことが重要なので「×」なのです。特に、どんな職場にしたいのか、メンバーで改善後の姿をイメージすることが重要です。そのために、経営幹部が5S活動を推進することを宣言した上で、推進メンバーが進めていかないと、すぐに消滅してしまいます。

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