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「5S改善を楽しむ」 <5S教室 テキスト>
9.「清潔」と「しつけ」で止められない5Sに
【まとめ】

5Sでの「清潔」は、整理・清掃・整頓の3Sをずっと維持することです。
まずは、5S活動を好きになって欲しいのです。
最低限の知識を勉強しながら、5Sをどんどん自分で実践してください。
知恵を出して色々と工夫すると、5Sがうまく進みます。

5Sでの「しつけ」は、みんなで決めたことをみんなで守ることです。
モチベーションを向上させるもっとも良い方法は、「自分で考え、自分でやってみて、工夫しながらうまくいって、褒められる」 というプロセスを経験することです。

5Sが進んでいる現場を訪問すると、現場メンバーが元気よく挨拶してくれ、とても良い印象を受けます。
現場が元気だと、どんどん現場改善も進みます。
これが、本物の「5S+現場改善」なのです。
「工場、まるごとショールーム」や、5Sを通して会社間の交流を行うと、さらに加速して5S改善が進むようになり、簡単には5Sを止められないようなります。

【1】5Sでの「清潔」の意味とは?

5Sでの「清潔」は、整理・清掃・整頓の3Sをずっと維持することです。
一般的な「よごれが無くきれいなこと」とは、意味が異なっています。
3Sを進めれば、自然に清潔やしつけができるという考え方もありますが、3Sをしっかりと継続するためのしかけがなければ、自然消滅やマンネリになることが多いのです。

◆5Sを維持するしかけとは?
まずは、5S活動を好きになって欲しいのです。
そのため、最初は面倒だと思いますが、5Sの最低限の知識を勉強することが重要です。
本テキストで勉強されたあなたはクリアーです。
少し勉強すると、5Sをどんどん自分で実践できるようになります。
共通の5Sの考え方や言葉を用いて、現場のみんなで一緒に考えて、アイデアを出せるようになります。

知恵を出して色々と工夫すると、5Sがうまく進みます。
うまくいくことは面白いし、成功体験を経験できます。
成功体験を重ねると、5Sが好きになります。
5Sが好きになると、5Sを周りの人に教えてあげてください。
さらに、自分自身の理解が深まります。

5S活動がうまく進み、成果が出せるようになると、社長や上司、そして、お客様にほめられるようになります。
ほめられることは、とても嬉しいし、大きなやりがい感を感じます。
すると、さらに5Sが好きになり、もっと実践したくなります。
この好循環を作って欲しいのです。

5Sのアイデアは尽きることはありません。
それほど、人間のパワーは、驚くほど大きいものなのです。
このように、5Sを継続的に進めて欲しいのです。

【2】5Sでの「しつけ(躾)」とは?

5Sでの「しつけ」は、みんなで決めたことをみんなで守ることです。
一般的には、社会の規律や礼儀作法を訓練することや、子供や犬のしつけを指しますので、意味が異なっています。
単に規則を守ることであると理解してしまい、5S活動を「しつけ」からスタートすると、やらされの5Sに陥りうまくいかないことが多いので注意してください。

◆みんなで決めたことをみんなで守るとは?
モチベーションを向上させるもっとも良い方法は、「自分で考え、自分でやってみて、工夫しながらうまくいって、褒められる」 というプロセスを経験することです。
現場メンバーが、自らの手でやってみることが重要です。
うまくいかないこともありますが、工夫すれば、必ず、うまくいきます。
そして、社長やお客様にほめられると、とても嬉しいものです。

やはり、他人から指示されるのは、どうもやる気が出ません。
社長の指示だと、やらざるを得ないのですが、ずっと指示ばかり受けていると、まったく考えなくなって、指示待ちになってしまいます。
すると、自発的にできなくなり、やらされ感の大きな5S活動になってしまいます。

【3】5Sを定着させるためには?

5Sが進んでいる現場を訪問すると、現場メンバーが元気よく挨拶してくれ、とても良い印象を受けます。
とても現場メンバーが元気なのです。
現場が元気だと、どんどん現場改善も進みます。
これが、本物の「5S+現場改善」なのです。

現場に少しの弱点があっても、強みをどんどん伸ばしていくと、弱点はカバーできるようになります。
つまり、現場の弱点を対策するのはなく、良いところをさらに伸ばすことが重要なのです。
5S改善の大きなメリットは、現場が元気になり、強みをさらに強くできることです。

◆5Sが止められなくなる方法とは?
現場が元気になると、現場がさらにキレイになります。現場がキレイになると、見学者が増えます。
見学者が増えると、さらにキレイになります。
「工場、まるごとショールーム」を実現している会社があり、素晴らしい現場を実現されています。
ショールームになると、お客様がどんどん見学にいらっしゃいますので、5Sを止めることはできなくなります。

さらに、5Sを通して会社間の交流を行うことが重要です。
1社だけで5Sを推進していると、どうしてもマンネリに陥りやすいのですが、同じように5Sを推進している会社と定期的に交流すると、簡単には5Sを止められないようなります。
会社間で、適度な競争心が働くためです。

会社間で交流していると、「当社の常識は、他社の非常識」「他社の常識は、当社の非常識」であることに気付きます。
他社でうまくいった事例は、ありがたく頂戴して、すぐに自社のものにしてしまうのです。
5Sの内容であれば、重大な機密事項はないと思います。

数社で交流することにより、5Sの高位平準化が実現できるのです。
5Sを通して、Win-Winの関係になることが、もっとも効果的です。
どんどん、加速して5S改善が進むようになります。

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