現場改善ヒント提案する現場改善コーチです

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1人で学ぶ
「5S改善を楽しむ」 <5S教室 テキスト>
2.5Sの目的と楽な進め方とは?
【まとめ】

5Sの目的は、

(1)自分のために(会社で働く人のために)
(2)お客さまのために
(3)社会のために です。

自分のために5Sの活動を行うと、必ず自分の仕事がやり易くなります。
仕事がやり易くなると、現場が元気になります。
現場が元気になれば、5S改善がどんどん進んでいきます。
その結果、会社のためになり、会社が儲かることにつながります。

5Sを進めるステップは、「整理」⇒「清掃」⇒「整列・整頓」の順番が、最も楽にできるのです。
お金はかけないで、まずは進めていきましょう。
お金をかけなければ、失敗した時に、すぐに元に戻すことができます。

お金をかけると、どうしても「もったいない」という気持ちが出て来て、捨てることができません。
この「もったいない」は、5Sの大敵です。
まずは、身近なところで5Sをスタートしましょう。

【1】5Sは何のために行うのでしょうか?

5S改善は何のために行うのでしょうか?
会社のため、お客さまのため、社長のため、儲かるため、社会のため…?
どれも間違いではありませんが、もっとも重要なのは違うのです。

5Sの目的(B036)
(1)自分のために(会社で働く人のために)
(2)お客さまのために
(3)社会のために
その結果、会社のためになり、会社が儲かることにつながる。

会社のためとか、儲けるために行うと、どうしてもやらされ感が大きくなり、途中でやめてしまったり、イヤイヤ活動することになるのです。
自分のために5Sの推進を行うと、必ず自分の仕事がやり易くなります。
5Sの最初の「整理」により不要なものがなくなると、間違いなく仕事は楽になります。
不要なものがたくさん残っている現場では、絶対に現場改善はうまくいきません。
仕事がやり易くなると、モチベーションが向上し、現場が元気になります。

現場が元気になれば、5Sがどんどん進んでいきます。
生産性や品質、サービスが向上し、お客さまが喜んでくれます。
社会に対して、品質の良い製商品やサービスを提供し、安定した雇用を確保し、税金や配当を支払うなど、社会に貢献できるのです。
会社周辺の掃除や、地域のために会社見学やイベントなども出来るようになるでしょう。
省エネや緑化などの環境にも配慮できるようになります。

この好循環ができてくると、さらに5Sが進みます。
これで、経営が良化しない会社はないでしょう。
会社の目的は、「継続と発展」です。
経営が良くなり利益を出せることは、会社の目的を実現するための前提になります。

【2】5Sを上手く進めるステップ

5Sは、どんな順番で進めれば楽に進むのでしょうか?
一般的には「整理・整頓」と言われているので、整理 ⇒ 整頓と信じている人が多いでしょう。
「5S3定」という言葉を耳にするので、整頓の3定(定位置、定品、定量)が重要であると勘違いして、3定ばかり進める人もいるようです。
5Sを断捨離や片づけと勘違いして、清掃や片づけばかり行う人も多いのです。
残念ながら、これでは上手く進みません。進める順序が重要なのです。

◆5Sのステップ
(1)「整理」
(2)「清掃」
(3)-1「整列」(2.5S)
(3)-2「整頓」

「整理」を行えば、確実にものが少なくなります。
よく「トラック何台分を捨てた」という報告を耳にします。
ものが少なくなると、ものの位置を決めて置きたくなりますが、不要なものを捨てた状態で、一度、現場を見て下さい。
ものが置かれていた下から、ゴミや汚れがいっぱい出て来ます。

次は「清掃」が良いのです。
整理を行うと、隠れていた工具などがたくさん出て来ます。
たいてい、ドロドロに汚れています。
隠れていたところを、ピカピカになるまで、清掃することが重要です。

ピカピカになれば、「整頓」で気持ちよくものを置くことができます。
作業台も床もキレイになっているので、ラベルやテープを貼るのも簡単です。
整頓では位置を決めてしまうので、その前に、「整列」として直角平行にものを置くことを行うと、整頓がスムーズにできます。

「整理」⇒「清掃」⇒「整列・整頓」の順番で行うのが、最も楽にできるのです。
私も、色々と試してみて、最も良い手順だと確信しています。

【3】5Sを、まずは進めてみましょう

5Sは、工場や事務所で行うものだと信じていませんか?
レストランでも、ショップでも、スーパーでも、どこでもできます。
お客さんが入るエリアはキレイなのですが、裏方がまずい状態の店があります。
これでは、買う意欲が低下します。

どこでもスタートできるので、スタートしてみることが重要です。
工場や事務所に勤務していると、他のメンバーと一緒にスタートすべきだと考えます。
あなた一人でも、すぐにスタートできます。
あなたがうまくできたことを、周りのメンバーにどんどん教えてあげましょう。

◆お金はかけないで、まずは進めていきましょう
お金をかけなければ、失敗した時に、すぐに元に戻すことができます。
お金をかけると、どうしても「もったいない」という気持ちが出て来て、捨てることができません。
この「もったいない」は、5Sの大敵です。
まずは、身近なところで5Sをスタートしましょう。

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