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【14】作業のムダをなくして楽にしましょう
サービス業の会社を訪問して意外に感じるのは、かなり作業があるということです。
お店で接客や事務所でパソコン作業ばかりのように思っていましたが、全然違いました。
社員食堂の事例を述べましたが、これも作業のムダなのです。
サービス業と言えども、「作業のムダ」に気付く必要があることが分かりました。

一度、じっくりと作業を見てみましょう。
手の前後の動きや上下の動きがありませんか?
手だけでは届かない場合は、身体をねじったり、しゃがんでいる動きはありませんか?
歩いていませんか?
これらの作業は、ムダな作業であることが多いのです。

私がサービ業の会社を訪問し作業を見ていると、不思議に思うことがありました。
どうして、そんなに遠くから取っているの?
何故、毎回、身体をねじっているの? しゃがんでいるの?
健康には良いかもしれませんが、どうして、歩き回っているの?

商品や作業台の位置を、少しだけ変えるだけで解決するのです。
しかし、毎日、その作業を行っていると、気がつかなくなるようです。
小さなムダですが、少しずつ発生するので、見逃しがちなムダです。

この作業の小さなムダを見つけて、なくしていくことが重要です。
ムダをなくすと、作業は確実に楽になり、早くできるようになります。
しかし、そのままにしておくと、だんだん崩れていってしまことが多いのです。

どうすれば、崩れないように出来るのでしょうか?
そのためには、誰が見てもあなたの作業手順が分かるようにすれば良いのです。
それを「標準化」といいます。あなたが改善を行った良い作業手順を記録するのです。

まずは、商品や作業台の「定位置の見える化」を行ないましょう。
ラベルやテープで、商品などの置き場を、誰が見ても分かるようにするのです。
難しいのは、作業手順を見える化することです。

作業を見える化することを、「作業の標準化」といいます。
厳密には、「作業の標準化」では、「作業手順」と、「作業時間」を決める必要があります。
誰が行っても、同じ手順で、同じ作業時間でできることが目標です。

少なくとも「作業手順」を決める必要があります。
「作業手順」が、誰にでも分かるようにするには、2つの方法があります。
一つ目は、作業手順を、作業手順書などに書くことです。

右手と左手の作業を、一つひとつ、どんな作業を行うのか書くのです。
ちょっと手間がかかりますが、誰が見ても分かります。
作業の勘所をメモしておけば、品質の安定にもつながります。

もう一つの方法は、あなたの作業を動画に撮ることです。
今では、スマホやデジカメでも動画を鮮明に撮ることができます。
あなたの作業が、「標準作業」になるのです。
この場合は、作業時間も分かるので、一度に決めることができます。
もし可能であれば、注意すべき勘所を話しながら撮影すれば、非常に分かりやすいものになります。

ムダな作業を行って疲れるのは、本当にもったいないですね。
できる限り、ムダな作業をなくして、楽に早く作業ができるようにしましょう。
     
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