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【13】「見える化」で状態が一瞬で分かる
「見える化」とは、3Sの「整頓」のラベルなどを用いて、名称や数量を表示をすることです。
誰が見ても、置かれているものの位置や品物が分かるようにするのです。
この「見える化」は、様々なことに応用ができます。

毎日の業務の中でも、「販売の見える化」や、本日の「業務と担当者の見える化」にも応用できます。
お客様の感謝の言葉の見える化や、反対に、クレーム内容の見える化なども可能です。
つまり、そこで仕事をするメンバーの間で、色々な情報を共有することです。

トヨタ生産方式(TPS)では「目で見る管理」と呼ばれ、「アンドン」という表示器を用いて見える化を行っています。
「アンドン」のイメージしやすい例では、機械に設置されたシグナルタワーやパトライトのことです。
アンドンはちょっと大掛かり過ぎますが、ホワイトボードやマグネットを用いて「見える化」が実現できます。

今後の展開のため大きめのホワイトボードに、見える化したい内容を書いていきます。
業務内容、品名、お客様、数量、担当者、納期、特記事項など必要な項目を、今日、明日、明後日と時間軸でまとめます。
品名、お客様、担当者は、あらかじめ分かっていますので、マグネットで製作しておくと貼り付けだけですむので便利です。

毎朝、このホワイトボードの前でミーティングを行い、情報の共有化を行えば効率的です。
PCで行う方法もあると思いますが、まずはホワイトボードで行ってみることをお勧めします。
ホワイトボードの方が、変更が発生した時に修正しやすいし、項目の追加もすぐに行えるためです。
情報共有を密にして、どんどん生産性を向上させてください。

他にも「見える化」があり、3Sの「改善の見える化」や、プロジェクトの「進捗の見える化」などです。
3S改善が進むと、あなたの作業が楽になってきます。
楽になると、成果の確認や、作業の標準化を行う余裕が出てくるでしょう。
すると、改善が面白くなってきます。

その調子で、あなたの改善をイラストに書いてみましょう。
決して報告書を作成するのではありません。
イラストのねらいは、二つあります。

一つは、あなたのためです。
自分用ですので、簡単なイラストで良いのです。
改善を行った時に考えたことや工夫したことを添えて、マンガを描くのです。
改善をどんどん行えば、このイラストが増えていきます。
あなたの改善ノウハウが、どんどん増えていくのです。束になったイラスト集を見るのは、楽しいものです。

もう一つは、あなたの周りの人のためです。
あなたがせっかく苦労して行った改善ですので、もっと広げたいですね。
そのイラストを見える化のホワイトに貼り付けて、どんどん広げて欲しいのです。

改善の進んでいる現場に行くと、このような改善集が壁やホワイトボードに掲示してあります。
多くの改善集が掲示されているのを見るのは、本当に楽しいことです。
パソコンでキレイに書く必要はありません。上手なイラストも不要です。
手書きで、改善のポイントをまとめているのが良いですね。

「見える化」は色々なことに応用できます。みんなで情報共有を行い、スムーズに業務を行ってください。
     
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