現場改善ヒント提案する現場改善コーチです

あなた一人で手抜きでできる楽々改善。楽に楽しく現場改善しましょう! 楽々改善舎
1人で学ぶ
誰にも聞けない「サービス業の3S改善」現場改善コーチが伝授します
【7】整理とは「捨てること」
整理とは、要るものと要らないものを分けて、要らないものを「捨てること」です。
あなたに、「要るものですか?」と質問すると、「要るものです」と答えるでしょう。
本当に、要るものなのでしょうか?
質問を変えて、「最近、使いましたか?」と質問すると、使っていないものもかなりあるのです。

つまり「要るもの」とは「使うか使わないか」で判断すると分かりやすいのです。
でも、単に「使いますか?」と質問すると、「使う」と答えるでしょう。
「いつ使うか」が、重要なのです。そこで、次のように分けてみましょう。

①今日、使うもの
②今週、使うもの
③今月、使うもの
④いつか使うもの
⑤使わないもの
⑥壊れていて使えない

①の「今日、使うもの」だけを身の周りに置かないようにすることが重要です。
②や③、そして、④の「いつか使うもの」も、今日使いそうな感じになってきます。
なかなか分類しようとしても、できないのが人情です。

そこで、あなたの身の周りを、「要るもの」だけにする簡単な方法をお教えしましょう。
まずは、机の中や作業台のものを、全て、外に出してみてください。
横にある棚でも、箱の中でも、台車の上でも構いません。
全て出した後、ちょっと面倒ですが、使う時に、そこから持ってきて使います。

すると、あなたの身の周りは、今日使ったものだけになります。
1週間、続けると、「今週、使ったもの」だけになります。
あなたの身の周りは、すごくスッキリしたでしょう。

頭で考えると、どうしても余裕が発生するので、実際に使ったものだけにするのです。
実際に使ったものだけになるのですから、誰も文句が言えません。
範囲を決めて、一度、やってみてください。びっくりするほど、あなたの周りがスッキリします!

次に、要らないものを「捨てる」のですが、なかなか捨てられないのです。
そこで、「捨てるものを決める」決断が必要になります。
「要らないもの」は、どんなものなのか決めるのです。だいたい、次の3つぐらいが考えられます。

①1か月以内に使わないもの
②3か月以内に使わないもの
③半年以内に使わないもの

例えば、あなたが、②の「3か月以内に使わないもの」と決めたとします。
あなたの身の周りから外に出した日を、大きく書いておきます。
3か月以内に使わないものが、そのままに置かれています。

日付を見て、3か月目に、目をつぶって捨ててしまいましょう。
決して、捨てる時に考えてはダメです。
何も考えずに、思い切って捨ててしまいましょう。それほど、捨てることは難しいものです。
捨てる前に一か所にまとめて、写真を撮り、重量を計ります。
「トータル何kg捨てた」ということが、あなたの「整理」のやりがいになります。

「捨てる」と、どんなメリットがあるのでしょうか?
まずは、スペースが空いて、スッキリします。とても気持ちが良くなります。
ものを取り出したり、元に戻すことが早くなります。
ものを探す時間が劇的に短くなり、紛失することも飛躍的に少なくなります。

なぜ、こんなに不要なものがあったのだろうか?と、考えませんでしたか?
全てお金を出して買ったものなのです。
実に、もったいないですね。次回から購入する際、よく考えるようになります。

このように、捨てることにより、使う/使わないという「眼力」を身につけられます。
そして、捨てるという「決断力」が飛躍的に向上します。
この「眼力」と「決断力」は、全ての仕事に活きてきます。
「整理」により、あなたは重要な仕事力を養うことが出来るのです。

さあ、整理を行い、「スッキリ感」と「眼力」を手に入れましょう!
     
前ページへ 目次へ 次ページへ
copyright (c) 2016 楽々改善舎