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5Sを楽に楽しくコーチしましょう!! 現場改善コーチが伝授します
【12】修了生の中から研修の指導ができるようにする 
自分の能力を高めるもっとも良い勉強方法は、「人に教える」ことです。
自分が理解していないと、人に教えることは出来ません。
勉強しはじめた人の、素朴な質問にも答えることができません。

日本が高度成長時代に技術力を飛躍的に向上した要因の一つに、OJTがありました。
OJTは、職場の先輩が後輩に仕事を教えることです。
教えることにより、先輩も後輩も、どんどん能力を高めていったのです。

OJTは、海外では見たことがありません。
まずは、自分の仕事を同僚や後輩に教えることはありません。
しかし、教育専門の部署をつくって、OFF-JTですが技術・技能教育を行っている中国の工場がありました。
中国人が中国人を教えているのです。私は脅威に感じました。

現在、OJTの本家本元である日本で、OJTが急速になくなっていっています。
固有技術のOJTは生き残っているように感じますが、5S改善のような管理技術はほとんど見られなくなりました。
本来のOJTは無理だとしても、何とか社員が社員を教えることを復活させたいものです。

そこで、この5S改善の教育を修了生が出来ないかと考えています。
と、いうのも在職中、私も含めて社員がIE教育を社員に教えていたからです。
「IEトレーナー」という社内資格があり、かなり難しい試験ですが、合格者がIE教育を行っていました。

退職前の10年間は、この「IEトレーナー」の育成を行っていました。
本社の研修センターの試験に合格すれば、すぐに指導ができるものではありません。
ほとんどが現場のメンバーで、教育専門の人は一人もいないのです。
指導教材をつくり、少しずつ指導することを経験することにより、全カリキュラムを指導できるようにサポートしました。

工場に数名のIEトレーナーができると上手く協力し合って、私の手を必要とせずしっかりと教育を行ってくれるようになりました。
「社員が社員を教える」ということが実現できていたのです。
多少の温度差は工場間にありましたが、社内ではIE人口がどんどん増えていったのです。

これを、中小企業で行う5S改善の教育に応用したいと考えています。
もちろん、1社だけでは難しいでしょう。
でも、数社が集まって、数社で数名の5S改善の指導者を育成することは可能です。

私は、5S改善の指導者のことを「現場改善コーチ」と呼んでいます。
私も、その一人でありたいと考えています。
現場メンバーの中から「現場改善コーチ」を育成し、どんどん5S改善人口を増やすことができれば素晴らしいことです。

効率的な「現場改善コーチ」育成のプログラムを作成したいと考えています。
 
     
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