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5Sを楽に楽しくコーチしましょう!! 現場改善コーチが伝授します
【7】5S改善が実践できる 
座学で学んだら、すぐに実践することが重要です。
現場があれば現場で、なければ、机でも良いし、自宅でもできます。
まずは、やってみることが大切です。

最初に「整理」を学びましたので、要るものと要らないものを分けてみましょう。
要るものとは、「使うもの」と判断することです。
「今日使う」「今週使う」「今月使う」「いつか使う」「使わない」「壊れていて使えない」と分類すると、判断することができます。

とにかく、自分で判断することが大事です。
「相談して決める」というと良い感じに聞こえますが、人任せになって決まらないことが多いです。
まずは自分で決めてから、意見の違うところだけ、共同で使う人と一緒に相談して決めれば良いです。

「5S事務局で指針を出して、それに従って実施する」という方法では、もっとも重要な「決める」ことが出来ません。
事務局の指針ばかりを理解しようとして、指針の答え合わせのような活動になってしまいます。
多少のバラツキが出ても自分で決めなければ、全く効果を出すことができません。

分類できれば、「今日使う」ものは現場に、「今週使う」ものは現場の棚に、「今月使う」は倉庫に置くと決めれば良いのです。
そして、「いつか使う」ものは期間限定で捨てる、「使わない」「壊れていて使えない」ものは、すぐに捨てましょう。
この繰り返しで、要るものを見極める「眼力」と「判断力」を学ぶことができます。

清掃は、現在も行っているので、簡単にできそうな感じです。
でも、現場をピカピカにすることは、大掃除ぐらいしかやっていないのはないでしょうか?
整理で不要物がなくなったところは、ほこりや油まみれになっているでしょう?

整理の後、一度は時間をとって、ピカピカになるまで清掃を行って欲しいです。
油はスクレーパーなどで取った上で、ウエスでしっかり拭きましょう。
清掃用具のチェックも行ってください。汚いほうきや雑巾で清掃を行ってもキレイになりません。

ピカピカの状態になれば、毎日行う、毎週行う、今月行う清掃に分類しましょう。
これも正解はないので、自分で決めて、継続的に実施して欲しいです。
これにより、「持続力」を養うことができます。

もう一歩、踏み込んで、ゴミの量を分析することも実施して欲しいです。
清掃した後に、ゴミの量を計るのです。
毎日、単に計るのではなく、だんだんゴミを少なくできるように改善を行って欲しいのです。

清掃の理想の姿は、ゴミが出なく汚れないことです。
ゴミの発生源を調べて、ゴミが出来ないようにできれば、清掃が楽になります。
ゴミが少なく出来れば、製品の品質向上にもつながります。

整頓は、置き方を決めることです。
良く見かけるのは、とりあえず、現場にある工具を「姿置き(形跡管理)」にしているケースです。
ボードをくり抜く「姿置き」は、製作するだけでも大変です。
油で汚れ、工具はまばらにしか入っていない「姿置き」はすぐにやめるべきです。

やたらテプラ―でラベルを貼りつけているのも見かけますが、ラベル通りにものが置かれていないケースもあります。
最初は全部あったのでしょうが、色々な変化で使わなくなっているのでしょう。
整頓は、作業が変化する中で、もっとも使い易い位置に工具や材料を置くことを考えてください。

そのため、変化しやすいものでないと使えなくなります。
見た目のきれいさよりも、使い易さが重要です。
良く使う工具はしっかり手元化しましょう。
品種によって工具が変化する場合は、トレイに工具を並べてワンタッチで交換することも出来ます。

そのため「整頓」は「決めて、守る」ことを、全てを実践することになります。
最適な置き方を自分で決めて、正しく取ったり、戻したりすることができるようにします。
作業を自分でイメージして考えることが重要で、「創造力」が養われるのです。

自分で良いと考える「5S改善」を、どんどん実践してみてください。
 
     
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