現場改善ヒント提案する現場改善コーチです

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5Sを楽に楽しくコーチしましょう!! 現場改善コーチが伝授します
【5】5S改善が好きになる 
「現場を元気にできる」5Sリーダーの人材育成を、どのように行えば良いのでしょうか?
もっとも重要なことは、5Sリーダー自身が、5S改善を好きになるということです。
好きでなければ、人に教えることはできません。

好きになるためには、やりがい感を感じることができるようになるのが一番です。
やりがい感、つまり、モラールを向上させるためには、どうすれば良いでしょうか?
給料や昇格に反映する、ボーナスや報奨金などの一時金を支給する、などが考えられます。

これも良い方法でモラールが向上するのですが、デメリットはモラールが維持できないことです。
急速にモラールが向上しますが、急速に低下するのです。
ずっと昇給し続けることが出来ないからです。

正確には、マズローの教えなどが出てくるのですが、私の経験から確実に言えることがあります。
それは、「自分で考え、自分でやってみて、工夫しながら上手くいって、褒められる」というプロセスを経験することです。
海外でも、かなりの人数のメンバーと現場改善を行いましたが、全く同じでした。
万国共通の、モラール向上のプロセスだと確信しています。

このプロセスを経験できる、もっとも良い方法が「5S」なのです。
特に、5Sのうちの「整理・清掃・整頓」の3Sを実践することです。
この3Sからスタートして現場改善まで、このモラール向上のプロセスを展開できれば、かなりのモラール向上が期待できます。

5S改善を行えば、確実に仕事は楽になるので、負荷が増えることはありません。
5S改善を楽しく行うことができれば最高です。
確実に、5S改善が好きになっているでしょう。

しかし、5S改善が出来る5Sリーダーが一人いるだけでは、まず、改善は進みません。
現場の全員が理想ですが、8:2の法則にもあるように、最低でも20%のメンバーを人材育成する必要があります。
毎回、外部の先生より学ぶのも良いですが、5Sリーダーが周りのメンバーに教えるのが、もっとも良い姿だと考えています。

私は、教えることのできるレベルを「現場改善コーチ」と呼んでいます。
数名の現場改善コーチと、20%の5Sリーダーがいる現場が理想の姿です。
すでに到達している会社があります。
実際に、その会社を訪問したことがありますが、訪問するたびに進化していました。

継続すると、どんどんレベルアップします。
「どのように進めれば、こんなことができるの?」と、びっくりする位、レベルの高いことをやっていました。
しかも、教えてもらうのではなく、その会社だけで行っているのです。
こうなれば、鬼に金棒の状態です。

人間のパワーは、驚くほど大きいのです。
製造現場で、このパワーを引き出すことのできるのは、5S改善しかないと考えています。

まず、5S改善が好きになる取り組みを行うことが重要なのです。
 
     
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