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【8】見える化とは? 
工場を訪問すると、たくさんの掲示をしているのを見かけます。
掲示することが見える化なのでしょうか?

しっかり活用されている見える化について考えてみましょう。
見える化を大きく分類すると、方針、活動、状態の見える化があります。

「方針の見える化」は、工場方針が分かりやすく掲示されていることです。
もう少し落とし込むと、生産方針、安全方針、品質方針、環境方針など、工場責任者の考えを共有する内容です。
それらを確認することにより、この工場の進む方向が分かります。

何年前のものだか分からないようなものが掲示されていたら、方針なしと判断します。
こっちには「安全第一」、あっちには「品質最優先」などと、どちらが重要なのか悩む内容も方針が甘いと考えます。
各部門が作成して貼りつけているのです。工場の主体性が感じられません。

次に「活動の見える化」は、プロジェクトや現場改善の活動についての見える化です。
たくさんのシートをラミネートして掲示している工場がありますが、誰に対して発信しているのでしょうか?
全ての見える化の発信先は、その工場のメンバーに対してです。
この活動の見える化だけは、お客様にも発信したいところですが、あまりにもたくさんあるとうんざりします。

現在、推進されているプロジェクトについて、目的と目指すレベルを分かりやすくまとめて欲しいものです。
さらに、現在のプロジェクトの進捗や課題が共有できていると好感を持ちます。
特に課題については、そのボードの周りでディスカッションできるようになっていると、活用されていると判断できます。

最後の「状態の見える化」は、工場のメンバーに対しての発信です。
①生産進捗が見えるか?
②遅れなどの異常がわかるか?
③モノの流れがわかるか? 

見学者でも、生産が進んでいるのか、遅れているのか、ひと目で分かるのはスゴイです。
キレイな見える化ではなく、しっかりと活用されている見える化になっているか確認すべきです。
 
     
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