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あなた一人で、手抜きでできる「速効の整理清掃改善」
【9】「整列」とは、ものの置き方 
「清掃」でピカピカになったので、工具や材料などの置き方を整えていきましょう。
普通は「整頓」に入るのですが、準備として「整列」を行うと「整頓」がうまく行えます。
「整列」とは、ものの置き方のことです。

「整列」のポイントは、ものを取りやすく、元に戻しやすいことです。
特に、工具などを確実に元に戻せるようにすることが重要です。
つまり「整列」は、ものを「直角平行」に置く(B011)ということです。

机の引き出しの中は、出来る限り、前後にまっすぐ置いてみましょう。
ものとものの間は、少し間隔をとると取りやすくなります。
よく使うものを手前に、あまり使わないものを、奥の方に置くと、作業効率が良くなります。

作業台の上も同じです。
使用する工具やペンなどを、使う位置の近くに直角平行に置きます。

現場でよく見かけるのですが、作業台の上にレンチセットを置いるケースがあります。
正しく、直角平行に置かれていても、良くないのです。
レンチは、よく使うものは1~2本だけであり、全てのレンチを使うことはないでしょう。

セットになっていると、使いたいレンチを毎回、取り出す必要があります。
すぐに使うからと思って、ポケットに入れると、どこかにいってしまいます。
よく使うレンチだけを、作業台に置くと格段に使いやすくなります。
レンチセットから、レンチを取り出したり、元に戻す時間はムダです。

また、ペン立てにたくさんの筆記用具を入れているのも見かけます。
よく使うペンは、2~3本しかないと思います。
使用するペンだけを、作業台の上に置き、あまり使わないものは、引出しの中に入れてください。
ペン立ては、中にこりがたまるし、いつのまにか不要なペンが増えるので、無い方が良いのです。

工場では、床に線が引かれているのを見たことがある(B015)と思います。
この線が機械や作業台を置く「基準線」になり、とても重要なものです。
そのため、線の上には何も置いてはいけません。
そして、絶対に踏んではいけません。

この線がないと、機械や作業台を、どのように置けば良いか決められません。
基準線に直角平行に、機械や作業台を置きましょう。
キャスター付きの作業台や台車のように動かせるものも、この基準線に直角平行に置くようにしましょう。

直角平行にものを置く「整列」を行い、作業台や机、そして床の上をスッキリさせましょう。
 
     
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