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あなた一人で、手抜きでできる「速効の整理清掃改善」
【8】汚さないのが一番の清掃です 
あなたの周りがピカピカになって、気持ちが良いですね。
毎日、少しの時間でも、清掃を続けることが重要です。
一度、汚れてしまうと、キレイな状態に戻すのは大変です。

ここで、「究極の清掃の姿」を考えてみましょう。
どのように、イメージしますか?

私の「究極の清掃の姿」は、「汚さない」ことです。
ゴミも出ず、汚れなければ、清掃が不要なのです。

「整理」のところで、捨てるものの重量を計りましょうと言いました。
同じように、ゴミを捨てる際、ゴミの重量を計ることが重要です。
発生したゴミの量を、「目で見る管理」するです。
少しでもゴミの発生を少なく出来れば、清掃が楽になります。
毎日、清掃していたのが、3日や1週間に1回でもキレイになります。

そこで、1回目の「床の清掃」は、床にはいつくばって、手で水拭き清掃を行うことをお勧めします(B014)
普通、床の清掃は柄のついたモップを使います。
手で拭くのと汚れの取れ方は同じですが、一つだけ違いがあります。
それは、目の位置です。視線です。

はいつくばって拭くと、床のゴミや汚れがよく見えます。
工場の床だと、ネジや髪の毛、ひょっとしたら製品も落ちていることもあります。
汚れが目で確認でき、汚さないようにしようとする意識が芽生えます。

ゴミや汚れの分析を行い、出ないように対策できれば、清掃が楽になります。
いつもの床の清掃は、モップで行えば良いでしょう。
時々(月に1回とか)、はいつくばって床の水拭き清掃を行えば、ゴミや汚れの変化がわかります。
だんだん、ゴミが少なくなり、汚さないようになっていきます。

モップやほうき、雑巾、バケツなどは、どこに置いていますか?
普通は、掃除用具を入れるロッカーの中に入れています。
しかし、これのロッカーが、床を汚したりゴミの発生源になります。

ロッカーの中では、外から見えないため、掃除用具が汚くなっていきます。
汚い掃除用具で掃除していては、決してキレイになりません。
外から誰でも見えるように、掃除用具を置くようにします。
ロッカーなら扉を取ってしまいましょう。

その際、うす汚れたほうきや雑巾は、置かないようにしましょう。
置き場所を決め、ほうきなどには番号を付けてください。
一人ひとりの雑巾を、「マイ雑巾(埋蔵金)」と呼んで、雑巾を個人管理している工場を見たことがあります。
私の雑巾が真っ黒だったら、一目でわかるので、カッコ悪いですね。

常にキレイな清掃用具で、清掃を行いましょう。
そして、ゴミと汚れが発生しない改善を地道に行うと、清掃がどんどん楽になります。
 
     
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