現場改善ヒント提案する現場改善コーチです

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あなた一人で、手抜きでできる「元に戻らない現場改善
【8】良い状態を記録しましょう 
色々と改善を進めて、現場が変わってきました。
かなり作業が楽になったのではないでしょうか?

しかし、そのままにしておくと、だんだん崩れていってしまことが多いのです。
あなたの責任でない場合が多いのでが、困ったことです。
たいていは、他のメンバーが、あなたの改善の目的を理解していないのです。
ここには工具を置かないようにしたのに、気が付いたら工具が置かれている…という感じです。

どうすれば、崩れないように出来るのでしょうか?
そのためには、誰が見てもあなたの現場改善が分かるようにすれば良いのです。
それを「標準化」といいます。
あなたが改善を行った良い状態を記録するのです。

例えば、作業台や棚の置き場の改善を行ったと思います。
これは、整理清掃で行った「定位置を見える化」を行えば良いのです。
ラベルやテープで、工具などの置き場を、誰が見ても分かるようにするのです。

まだまだ改善の途中であれば、キレイに作る必要はありません。
テープにマジックで書いたもので構いません。
使う人全員が理解してから、テプラなどでキレイに作れば良いのです。

難しいのは、作業の記録です。
特に、組立作業など、たくさんの作業内容があるものです。
あなたは慣れているので、身体が覚えていますが、新人はなかなか同じようにできないのです。

作業を記録することを、「作業の標準化」といいます。
「作業の標準化」では、「作業手順」と、「作業時間」を決める必要があります。
誰が行っても、同じ手順で、同じ作業時間でできることが理想です。

まず、「作業手順」を決めます(E001)
「作業手順」が、誰にでも分かるようにするには、2つの方法があります。

一つ目は、作業手順を、作業手順書などに書くことです。
右手と左手の作業を、一つひとつ、どんな作業を行うのか書くのです。
ちょっと手間がかかりますが、誰が見ても分かります。
作業の勘所をメモしておけば、品質の安定にもつながります。

もう一つの方法は、あなたの作業を動画に撮ることです。
今では、スマホやデジカメでも動画を鮮明に撮ることができます。
あなたの作業が、「標準作業」になるのです。
この場合は、作業時間も分かりますので、一度に決めることができます。
もし可能であれば、勘所を話しながら撮影すれば、非常に分かりやすいものになります。

次に、作業時間を決めます。
標準とした作業手順で作業を行い、それを時間測定します。
少なくても5回程度、測定を行い平均を取った時間を採用するのが良いでしょう。

あなたの作業が標準、つまり「神さま」になります。
標準は守るものですが、ずっと同じであるべきではありません。
さらに改善を行い、作業手順と標準時間も見直しを行ってください。
 
     
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