現場改善ヒント提案する現場改善コーチです

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あなた一人で、手抜きでできる「元に戻らない現場改善
【4】改善前の状態を記録しましょう 
「楽々改善」をスタートしようと決めましたか?
現場改善をスタートする前に、必ずやっておきたいことがあります。
それは、改善前の状態を記録することです。

小さな「現場改善のPDCA」を回していくと、どんどん現場が変化していきます。
私が毎月に1回、訪問していた工場では、見事にどんどん変化していました。
しかし、現場の人に言うと「そうですか?」というだけなのです。
現場が変わっていると、認識していないのです。

何故なのでしょうか?
それは、毎日、少しずつ変化し、日常の景色になっているからです。
そんなことはないと思った人がおられるかも知れませんが、昔の状態は忘れてしまいやすいものです。
現場改善が上手くいっている程、改善前の状態を思い出すことが難しいのです。

そのために、改善前の状態を記録することが重要になるのです。
一番、簡単なのは写真を撮ることです。
今では、スマホで簡単に撮れます。
ただし、工場によっては撮影を禁止している場合がありますから、必ず上司に確認をしてから行ってください。
工場が所有しているデジカメで撮影すれば、問題ないと思います。

撮影する場合、1~2枚の全景写真を撮るだけではダメです。
ムダがありそうなところを全て撮影しておいてください。
多すぎる位で、ちょうど良いと思います。
改善前の写真は、2度と撮れないからです。
作業台の下や、棚、床の状態など、普段、あまり気にしていないところも撮りましょう。

もし可能であれば、動画で作業を撮っておくと、色々なことが分かります。
動画も、ビデオカメラでなくても、デジカメやスマホで簡単に撮影できます。
組立作業や品種切替作業、材料補充作業、メンテナンス作業、運搬など、撮っておくと良いでしょう。

撮影する目的は、あなたの実施した改善を分かりやすくするためです。
決して、報告書に使うためではありません。
そもそも、報告書などは必要ありません。
一つ改善を行ったら、改善した部分を撮影しておくと良いですね。
どんどん撮影だけしておけば良いのです。

見たいかもしれませんが、2~3か月は見ないようにしましょう。
それは、現場改善が2~3か月で、大きく進むからです。
改善の進んだ後に見ると、びっくりする位、変わっているのです。
改善前の写真を見ても、こんなのだったっけ?と思うでしょう。
それだけ、現場改善が進んだのです。

変化を楽しみにして、どんどん改善を進めていってください。
 
     
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