あなた一人で、手抜きでできる「機械でじゃんじゃん生産できる改善」 |
【10】品種切替改善の手順 |
機械の停止時間の中で、ウエイトの大きな要因の一つが、品種切替です。
一品種だけの生産でない限り、品種切替が発生します。
機械によっては、品種切替で長時間、停まる場合もあります。
決して自慢できることではありません。
高額な機械なのですから、品種切替による停止時間を、少しでも短くしたいものです。
トヨタ自動車では、「シングル段取」と呼び、10分未満で切替を行うように指導されているそうです。
1回の品種切替時間の目標は、9分59秒以下なのです。
あなたの機械は、何分かかっていますか?
現状が、かけ離れていたら、まずは半減を目指してみましょう。
機械の停止時間と、品種切替時間は同じではありません。
あくまでも、品種切替のために機械を停止する時間です。
「品種切替による機械の停止時間半減」を目標にしてください。
機械の停止時間を短縮するための手順は以下になります。
1.現状の品種切替作業を動画で撮影します。
機械を停止した時から、品種切替作業を行い、機械をスタートし片づけ作業が終わるまで撮影しましょう。
2.動画を見ながら、「内段取り」「外段取り」「ムダ」に作業を分けます。
「内段取り」とは、機械を停めなければ、できない作業です。
「外段取り」とは、機械を停めなくてもできる作業です。例えば、あらかじめ治具を用意するなどです。
「ムダ」は、分かりますね。不要な作業です。歩行や、手待ちです。すぐに、無くしましょう。
3.品種切替で機械を停めるのは、「内段取り」だけにします。
現状では「外段取り」でできる作業も、機械を停めていませんか?
つまり、機械を停めて、品種切替作業全てを行っている状態です。
内段取りだけの停止になると、飛躍的に機械が早く動き出します。
4.「内段取り」時間を短くするために、作業改善を行います。
「内段取り」は、機械を停めて行うので、1分1秒短く行うことが重要です。
F1レースの「ピットイン」を思い浮かべて下さい。
ピットインのように、素早く内段取り作業を行えるように、工夫してください。
ネットで「F1 ピットイン」で検索すると、動画がUPされていますので参照してください。スゴイです!
5.他の作業も「外段取り」にできないか検討します。
6.「外段取り」の作業改善を行います。
これを、何度も繰り返して行うと、半減どころか、シングルも可能です。
動画を見ながら、色々とアイデアを出してください。
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