あなた一人で、手抜きでできる「作業を楽にする現場改善」 |
【6】身体のねじれ |
作業台の横や後ろに、材料棚が置かれていませんか?
毎回、身体をねじったり、振り向いて、材料を取らなければいけません。
むかし、「ムカデライン」というのがありました。
真ん中にコンベアがあり、その両側に作業台を配置します。
作業台は、コンベアに対して直角の方向に並べるのです。
すると、毎回、コンベアから取ったり、置いたりする時に、身体をねじる必要がありました。
ムダの多いラインなので、今はほとんど見かけなくなりました。
身体を90度ねじって、そして、戻す動作は、約2秒かかります。
身体も疲れますね。
さらに後ろに材料などが置かれていると、歩行が必要になり、さらに時間がかかります。
ねじれの発生する特徴的なケースは、作業台の横に置かれている「サブ・テーブル(C005)」です。
作業台の横に、サブ・テーブルを配置し、材料や工具などを置いています。
作業台で作業しながら、身体を90度ねじって、サブ・テーブルから材料などを取っています。
おもしろいことに、このサブ・テーブルは流行するようで、他の工程でもたくさん見かけるのです。
「悪の連鎖」です。
サブ・テーブルに、多くのものが置けるので、レイアウトが楽なのでしょう。
まずは、サブ・テーブルをなくしましょう。
そのためには、作業台の部品や工具などの置き方を工夫する必要があります。
でも、作業台の作業面だけでは、置けないでしょう。
2階や3階、そして、地下(作業面の下)も、使えるようにする必要があります。
サブ・テーブルを無くすと、通路も広くなり、工場がスッキリします。
身体のねじれをなくして、身体を楽にしましょう。 |
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